将来の世界経済を考えてみても、アメリカが引き続き成長するかどうかはわかりませんし、アジア諸国やほかの新興国が飛躍的に伸びる可能性もあります。

 10年後や20年後の世界経済がどうなっているかなんて、誰にもわからないでしょう。「わからない未来」への投資として、つみたて投資枠では、世界株式のインデックスファンドを選ぶのもいいと思っています。

 また、インデックスファンドは市場全体と同じ動きを目指すので、運用コストが低く、無理なく資産形成ができるという特徴があります。

成長投資枠では「アクティブ型ファンド」も視野に入れよう

「もっと積極的に運用してみたい」「応援したい会社を自分で選びたい」と思われる方には、「アクティブファンド」もひとつの選択肢になります。

 アクティブ型とは、インデックス型が特定の指数に連動することを目指す設計ですが、特定の指数を上回る運用成績を目指す投資信託が「アクティブ型」です。ファンドマネージャーは、これから成長が見こめる銘柄、本来の価値に対して割安と思える銘柄などを選び、予想がうまくいけば高いリターンが期待できます。逆に、予想がうまくいかないと元本割れもありえます。パフォーマンスが良いかどうかは、ファンドマネージャーの考えや、ファンドの特徴によって異なります。

 私は、アクティブファンドを選ぶ場合は、日本企業を対象にしたファンドを選ぶようにしています。その理由は、自分が身近に感じる企業や将来性を理解できる企業に投資したいから。また、日本の企業を支えることは、日本経済や社会の発展にも貢献できるという実感があります。

 インデックス型でも、アクティブ型を選ぶにしても、投資するときは内容をしっかり理解しておくことが不可欠です。特にアクティブ型には、複雑な内容のものもあり、確認しないまま投資するのは避けましょう。

 どんな運用方針で投資先を選んでいるか、投資先の市場や企業群に今後伸びる可能性があるか、運用成績は?「目論見書」で確認して、共感ができたり、応援したい会社が入っているかなどを見ておきましょう。全銘柄を公表しているファンドがいいですね。