米ロサンゼルスの抗議活動で、落書きされ炎上するウェイモの自動運転タクシーがデモの象徴となりつつある。破壊行為や炎上する車両は多くの暴動で見られるが、今回のロサンゼルスでのデモもその一例となっている。2020年の抗議活動では、警察による拘束中に死亡したジョージ・フロイドさんを巡るデモが暴力化し、パトカーが破壊され炎上した。だが今回は、ウェイモのアプリを通じて電気自動車(EV)の無人車両が抗議現場に呼び出されている。EVの火災は従来の車両火災よりも高温で燃え、より危険な可能性がある。グーグルの親会社アルファベット傘下のこれら自律走行型のロボットタクシーは、移民・税関捜査局(ICE)職員による大規模な一斉摘発に抗議するため、週末に交通を妨害する手段として、抗議スローガンや罵詈(ばり)雑言の落書きがされ放火された。ウェイモは9日、これら車両がロサンゼルス中心部に行けないよう走行を制限したと述べたが、市内の他の地域でのサービスは継続している。
LA抗議デモ、ウェイモの自動運転タクシーが標的に
有料会員限定
あなたにおすすめ