日本政府当局者らは9日、中国海軍の空母が日本の本土から数百キロ南の海域で演習を実施していると明らかにした。太平洋上での米国との対立で戦略的に重要な水域での演習となる。当局者らによれば、中国の運用可能な空母2隻のうちの1隻である「遼寧」と、少なくとも7隻の中国海軍艦艇が、週末に初めて硫黄島の東方海域で活動を実施した。第2次世界大戦で激戦地となった小さな火山島である硫黄島は、東京から約725マイル(1160キロ)南に位置する。同海域での中国軍の演習は、中国政府が自国から遠く離れた海域での海軍能力向上を目指していることを示している。遼寧が現在航行している日本南東の海域は、中国が台湾を軍事的に制圧しようとする際には特に重要となる。台湾は自治的な民主制度を維持しているが、中国政府は必要なら武力で奪取すべき自国の領土だとみなしている。