ドナルド・トランプ米大統領の移民政策を巡り、ロサンゼルスで数日にわたり混乱が続く中、抗議活動がサンフランシスコにも拡大した。新たに就任した中道派市長の手腕が試されている。サンフランシスコでは9日夜、数千人が数キロにわたって行進。警察は午後10時頃、集会が違法なものだと宣言したが、解散を拒否したグループは逮捕に抵抗した。サンフランシスコ警察は実力行使で対応し、逃げ出そうとした場合は警棒、発射物などを使用すると警告した。サンフランシスコでは8日には約150人が逮捕されており、これはロサンゼルス警察が明らかにしている逮捕者数の2倍超に達している。市民の多くは現在、中道派の民主党候補として市長選で勝利したダニエル・ルーリー氏に注目している。同氏は機能不全に陥っているとされたサンフランシスコを、テクノロジーや商業、また文化面の活気ある拠点として評価されるよう回復することを約束した。