米IBMは、2029年までに世界初の大規模で耐障害性のある量子コンピューターを構築する計画だと明らかにした。同社は10日、「IBMクアンタム・スターリング」と名付けたこのコンピューターをニューヨーク州ポキプシーの新しいデータセンターで構築し、現在の量子コンピューターの2万倍の演算能力を持たせると述べた。同社によると、スターリングは数億回から数十億回の演算を実行でき、医薬品開発、材料探索、化学、最適化などの分野で時間とコストの効率を加速させる。またIBMは10日、スターリングの構築方法の詳細を説明する2本の新しい技術論文を発表した。1本はエラーを低減させる新しいアプローチをさらに進展させたもの。もう1本は従来のコンピューティングを用いてリアルタイムでエラーを特定し修正する技術に関するもの。
IBM、29年までに大規模で耐障害性ある量子コンピューター構築へ
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