米民主党の上院議員グループは、政府機関における職員採用の凍結により、米国の物価動向調査が縮小を余儀なくされたことについて、統計機関に説明を求めている。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は先週、連邦政府の採用凍結により一部地域で人員が不足し、物価動向調査の規模が縮小されたと報道。4月のインフレ統計では、従来よりも精度の低い推計方法に大きく依存せざるを得なかったと報じていた。ルーベン・ガレゴ上院議員(民主、アリゾナ州)をはじめとする9人の民主党上院議員は10日、労働省労働統計局(BLS)宛ての書簡で、人員不足の規模と公式経済統計への影響について詳細な説明を求めた。WSJが書簡を確認した。「不正確で不完全なデータは深刻な結果をもたらす」と指摘し、6月19日までに回答を寄せるようBLSに求めた。