米国と中国の交渉担当者らは10日、ロンドンで2日間にわたる協議を終え、これまでの合意内容を実行に移し、両国の緊張を緩和する枠組みに合意したと述べた。両国の代表団は枠組みに関し、基本的には先月スイスのジュネーブで合意した内容を復活させるものだと説明。この合意は両国が関税を引き下げ、対話を継続する中で中国が重要鉱物の輸出許可を加速させる内容だった。ハワード・ラトニック米商務長官は、「世界の二大経済大国が枠組みについて合意した。(ドナルド・)トランプ大統領の承認を得て実行に移し、中国側も習(近平)国家主席の承認を得るのが今後の手順になる」と説明した。今回の合意は、先の緊張緩和後にここ数週間で激化していた複雑な貿易戦争における新たな展開となる。