
トランプ政権とウォール街は必ずしも意見が一致してきたわけではないが、ある点については合意し始めている。それは、米国の貿易赤字が問題であり、輸出入が再び均衡するまでドル相場は安定しないかもしれないという点だ。
しかし実際には、ドルの運命は超大型ハイテク7銘柄「マグニフィセント・セブン」の成功にかかっている可能性の方が高い。
米商務省が5日発表した貿易収支統計によると、4月の貿易赤字は半減した。これは主に、企業が「解放の日」の関税を前に3月に在庫を積み増したためだが、実質財輸入の19.9%減はエコノミストの予想を上回った。自動車、携帯電話、その他の財の輸入減少は、関税が赤字縮小に寄与していることを示唆している。
16の通貨バスケットに対するドルの価値を示すWSJドル指数が今年7%下落する中、 共和党の税制・歳出法案を懸念する 多くの投資家は、スコット・ベッセント財務長官の発言と同様に、貿易赤字と財政赤字の関連性を指摘している。