発酵食品で日和見菌を
味方につけよう

●毎日少しずつ食べ続けることで、腸内環境そのものを改善し、整えてくれる力が。

●発酵食品は、量よりも種類。腸内年齢を若返らせるためには、さまざまな発酵食品を食べてみる。

●腸がよく働くようになると、細胞の新陳代謝がスムーズに。アンチエイジングにもなる。

　私たちの腸内には1.5キログラムもの腸内細菌がすんでいます。そのうち、消化・吸収を助けてくれたり、免疫機能を高めてくれるのが「善玉菌」です。毒素を発生させたり、病原菌を増殖させたり、腸の炎症を引き起こしたりするのが「悪玉菌」です。腸内環境が整うというのは「善玉菌」が2割、「悪玉菌」が1割、そして、腸の状態によって善・悪、どちらにも転んでしまう「日和見菌」が7割、このバランスです。

　発酵食品はどれも人間の腸にとっては善玉菌にあたります。発酵食品を食べることで腸内の善玉菌が活性化し、悪玉菌を減少・抑制することができます。

　ヨーグルトやみそ、チーズ、酢など、ものによって使われている菌の種類は違い、作られた場所や季節によっても変わります。その中から「これを食べると調子がいい」というマイ発酵食品を見つけて、毎日食べるようにしましょう。

　実は、日本酒やワイン、焼酎も発酵食品の仲間。お酒のおつまみに活用を。キムチは納豆や鰹節など他の発酵食品と合わせて食べるのも◎。納豆とみそは、腸を元気にして、朝のパフォーマンスアップに最適な名コンビです。

自分に合うヨーグルトを
見つけて毎日200g食べよう

●1日に食べる目安は200gで、腸内環境が整う。さらに、排便回数や排便量だけでなく、肥満予防や肌荒れ改善など、ダイエットや美肌効果がアップする。

●食べるタイミングは食後がおすすめ。

●野菜や果物と組み合わせることでさらに効果が上がる。

　整腸や便秘改善のほかにも、O-157やピロリ菌などの感染予防、アレルギー症状を改善するなど、さまざまな機能が付加されたヨーグルトが販売されています。