「もう疲れすぎて家事なんてイヤ」「料理がめんどくさすぎて死にそう」――そんな悩める人たちにおすすめなのが「はじめて楽しく料理ができた!」「感動した!」「もう献立に迷わない!」と絶賛されている『厨房から台所へ』と志麻さん初の著書『志麻さんのプレミアムな作りおき』だ。特に『厨房から台所へ』は新聞書評で東大教授が絶賛。志麻さんの手にかかると、冷蔵庫にある食材が、ふだん食べられないプロのレシピに大変身。まさに魔法使いだ。これさえ覚えておけば、平日多忙なお父さんお母さんも、尊敬の眼差しを浴びるかもしれない。3時間で15品以上作るという志麻さん。今回は「涙が止まらなかった」と話題の『厨房から台所へ』の中から、志麻さんの思い入れのある一品を紹介する。(構成:寺田庸二、レシピ撮影:三木麻奈、著者撮影:難波雄史)

読者の反響が大きかった記事を、一部編集し再配信します。(記事初出時の公開日:2019年3月10日)

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夫は15歳下のフランス人

フランス料理に没頭していた20代は、
まさか自分が結婚するなんて思ってもいませんでした。

早朝から夜遅くまで働き、
休みの日もフランスについて知りたいことだらけで、
気がつくと、まわりにはフランス人の友達や知り合いばかりになっていました。

そんな中、夫となるフランス人のロマンと出会ったのは
30代半ばの頃でした。

当時ロマンは20歳、私より15歳年下でした。
そして、出会ってから1年がたち、私たちは結婚することになりました。

結婚式は友達のレストランで行いました。
私の両親と姉、たくさんの友達たちが集まってくれ、
フランスの家族は、当日、スカイプで参加してくれました。

調理師学校時代からの友人でもあるそのお店のシェフは、
たくさんの料理をつくってくれましたが、
緊張とあわただしさで何も食べることができませんでした。

自宅で簡単らくらく!
みんな笑顔のスイーツとは?

でも、唯一口にすることができたのが、
クロカンブッシュでした。

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クロカンブッシュとは、シュー生地を積み重ねたデザートで、
フランスではウェディングケーキの代わりにつくられます。

2人で小槌で崩しながら、参加者に取り分けて配ります。
「クロカンブッシュ」は自分でつくったこともなく、
フランス映画などで見ただけのものだったので、
まさか自分がつくってもらえるなんて、
とても信じられないことでした。

シュー生地を焼くのも、キャラメルで小高く積み上げていくのも大変な作業ですが、
家で気軽につくりたいときは、
市販のプチシューやチョコレートを使って、
簡単につくってみるのもいいかと思います。

本書『厨房から台所へ』には、「クロカンブッシュ」の作り方があありますので、この週末、ぜひつくってみてください。きっと家族みんなが笑顔になると思います。