「もう疲れすぎて家事なんてイヤ」「料理がめんどくさすぎて死にそう」――そんな悩める人たちに重宝されているのが、「はじめて楽しく料理ができた!」「感動した!」「もう献立に迷わない!」と絶賛されている『厨房から台所へ』と『志麻さんのプレミアムな作りおき』(志麻さん初の著書)だ。特に『厨房から台所へ』は新聞書評で東大教授が激賞。志麻さんの手にかかると、冷蔵庫にある食材が、ふだん食べられないプロのレシピに大変身。これさえ覚えておけば、平日多忙なお父さんお母さんも、尊敬の眼差しを浴びるかもしれない。3時間で15品以上作るという志麻さん。今回は「涙が止まらなかった」と話題の『厨房から台所へ』の中から、志麻さんの思い入れのある一品を紹介する。(構成:寺田庸二、レシピ撮影:三木麻奈、著者撮影:難波雄史)

読者の反響が大きかった記事を、一部編集し再配信します。(記事初出時の公開日:2019年4月14日)

志麻さんが「こだわったもの」とは?

【伝説の家政婦・志麻さん】冷蔵庫にあると一瞬で完売! フライパン一枚でできる「超絶やみつきデザートの一品」とは?〈再配信〉

 拙著『厨房から台所へ』で紹介した、「カトリーヌ先生のそば粉のクレープ」は、そば粉は殻付きの少し灰色がかったものを使用してつくりました。

 しかし、いざそば粉を買おうと思うと、殻を取った白いそば粉しか置いていない店がほとんどでした。

 それでも殻付きのそば粉にこだわったのは、このクレープが私のフランス語の先生、カトリーヌ先生のいつもつくってくれるレシピだったからです。

 結局、カトリーヌ先生からいつも使っているそば粉を分けてもらい再現することができました。

 そんな大変な思いで撮影したクレープでしたが、もちろん白いそば粉でもできますし、小麦粉だけでもつくることができます。

 フランス人にとってデザートは食後の楽しみで、クレープは簡単につくれる代表的なデザートの一つでもあります。

 胃袋の大きさが日本人の倍くらいはあるのではないかと思うほど、たくさん食べる彼らは、デザートの量もびっくりするほどです。