
最近、なんとなく身体が重い、体重は変わらないけど太った感じがするという方は、むくみの原因である「水太り」かもしれません。今回は「水太り」の原因と対策をお伝えします。(管理栄養士 岡田明子)
自律神経の乱れで
老廃物は排出されにくくなる
自律神経は交感神経と副交感神経の2つで構成されており、体の内側の働きを自動でコントロールする神経です。この2つがバランスよく切り替わることで、血流や体温、水分代謝、消化、吸収、排泄がスムーズに行われます。
しかし、自律神経のバランスが乱れると、血管やリンパの流れが滞り、余分な水分や老廃物が排出されにくくなり「水太り」につながります。また、体温調整がうまくいかず、汗が出にくく余分な水分をため込んでしまいます。
水太り対策として、まずはストレス解消を心がけて自律神経を整えることが重要です。加えて、毎日の食活やちょっとした習慣で、改善することもできます。
水太り対策1 水分をしっかり取る
水分を多く取るとむくむと誤解している方も多いですが、正しく水分を取ることが水太りの解消につながります。体内に水分が少ないと、老廃物をスムーズに排出できないからです。
1日の必要水分摂取量の目安は、体重1㎏あたり、30ml~40mlといわれています。体重60㎏の方の場合、60㎏×30ml~40ml =1800ml~2400ml(1.8L~2.4L)です。
こまめにちょっとずつ飲むのが良いとされているため、1日1800mlを目標に水分を取るのであれば、コップ1杯200mlとして計算すると、起床後にコップ1杯、朝食時にコップ2杯、朝食と昼食の間にコップ1杯、昼食時にコップ2杯、昼食と夕食の間にコップ1杯、夕食時にコップ2杯、お風呂上りにコップ1杯で、合計コップ10杯×200ml=2000ml飲むことができます。