「お腹の脂肪がみるみる落ちる人」が食事の2時間後にやっていること写真はイメージです Photo:PIXTA

だんだん暖かくなり、ダイエットのために体を動かそうと思っている方は多いのではないでしょうか。そこで今回は、運動が苦手な方でも始めやすい有酸素運動と、運動するときに取る食事で気をつけたいポイントをお伝えします。(管理栄養士 岡田明子)

運動する前には
食事を取った方がいい?

 有酸素運動とは、その名の通り、体に酸素を取り込みながら長時間継続して行う運動を指します。ウォーキングやランニング、エアロビクス、水泳などです。有酸素運動を行うと体脂肪の分解が促進されます。運動が苦手でなかなか続かない方は、手軽に始められるのでおすすめです。

 運動を始めて20分くらいから脂肪燃焼が早まりますが、運動直後から血中の脂肪は燃焼されています。5分でも運動することで、安静時より体脂肪が燃えるという研究データもあります。

 脂肪燃焼のためには20分以上続けて運動をすることが理想ですが、まとまった時間が取れない方は、隙間時間に有酸素運動をすることからトライしてみましょう。手軽に有酸素運動を始めたいのであれば、ランニングがおすすめです。

 道具が不要で、エアロビクスや水泳のようにジムに行く必要もありません。また、教わらなくてもシューズさえあればすぐに始められるので、結果も出やすいのです。ウォーキングも手軽に始められる有酸素運動ですが、ランニングに比べると消費できるカロリーは少なくなります。

 それでも運動が苦手な方は、ウォーキングから始めて習慣がついてきたら、途中でランニングを入れながら、徐々にランニングへ移行していきましょう。

 今まで全く運動習慣がなかった方が、いきなり「毎日、ランニングをする」という目標を立ててしまうと挫折しやすいので、まずは週2~3回から始めることをおすすめします。「時間が空いたら」ではなく、曜日と時間を決めておくと、時間の確保をする意識が働いて習慣付きやすくなります。

 運動の前に食事をした方がよいのか、迷う方も多いでしょう。有酸素運動の場合は、運動する直前ではなく、2時間前くらいに食べておくのがベストです。走る直前に食べると、消化がスムーズに行われず、お腹が痛くなったり調子が悪くなったりするため避けたいという理由もありますが、空腹時に運動をすれば、脂肪燃焼する効果が高くなるからです。