一番売れてる月刊マネー誌『ダイヤモンドZAi』が、そのノウハウを駆使して、6回連続のオンライン講座「株の学校」を開校! 株の基礎知識や“7つの儲け方”を、ザイのアナリスト2人が徹底解説した。この記事では第6回の中身を一部お届けする。今回のテーマは個人投資家に大人気の「株主優待」。優待株を選ぶ際のポイントや、優待の最新トレンドについてプロが紹介した。(ダイヤモンド・ザイ編集部)
【※株の学校 第6回の「その1」はこちら】
⇒企業からのプレゼント?株主優待でもらえる“ごちそう・名産品・日用品”のワクワク感がすごい!【株の学校 第6回:その1】
※各種データは講座開催時のもの。
その株主優待、本当に使える?
知っておきたい「隠れ優待」とは?

ザイ優待アナリスト 小林大純(こばやし・ひろずみ) 早稲田大学法学部卒、早稲田大学大学院ファイナンス研究科(現経営管理研究科)修了(MBA)。金融情報サービス会社などを経て2022年6月より現職。日本株アナリストとして各種メディアで活動中。

ザイ配当アナリスト 仲村幸浩(なかむら・ゆきひろ) 立教大学経済学部卒業。日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)。証券会社や金融情報サービス会社を経て2023年10月より現職。マーケットアナリストとして各種メディアで活動中。

5つ目は「いつ来る? どう受け取る? を再確認!」です。どういうことかというと、配当の場合はお金なので、設定しておけば証券口座に自動的にお金が入ってきます。でも、株主優待はモノやサービスです。

株を持っていれば自動的に送られてくる、というわけではないケースがあるのですね。

はい、例えば株主向けに年に2回くらい郵送されてくる「株主通信」のような書類に、株主優待の受け取りについての案内が入っていたりします。郵便物を見るのが面倒で、うっかり捨ててしまわないようにしましょう。

中には、そうした書類の中にアンケートが入っていて、回答するとプレゼントがもらえる場合もありますよね。こういうのを「隠れ優待」と呼んだりします。

あと、いつ受け取るか。初めのほうで説明した通り、基本的には各銘柄の決算から約2~3カ月後に株主優待は届きます。
ただ、例えば株主優待の内容が生鮮食品や収穫時期が決まっている食べ物の場合、必ずしもこれに当てはまらないケースもあります。

なるほど、実際にはいつごろ届きそうなのか、企業のIRページなどで詳細をチェックしておきましょう。

もう一つ補足でお伝えしておくと、買い物券や食事券、割引券、ポイントの類は、大体同じように見えて、実は細かな違いがあります。
ポイントは通常、1ポイント1円とかで使えるので、使い切れますが、例えば500円分の買い物券だと、中にはおつりが出ないものもあります。

そうか、それだと低い金額の買い物で買い物券を使ってしまうと、もったいないですね。

あとは、「○○○円以上のお買い物から使えます」といった制限がある割引券などもあるので、使い方で戸惑わないように先に頭に入れておきましょう。

はい、最後の6つ目は「使える場所の確認を!」ですね。

これはスーパーなどの小売や、外食企業の中には、ある地方でしか展開していないお店などがありますよね。そうすると、例えば株主優待がその店の食事券だと、自分がその場に行かないと使えないので、事前に要確認です。
ただし、最近は、遠方の株主には代わりにモノを送ります、といった代替措置を設ける企業も増えているので、細かくチェックしてみてください。
実は今、「大優待時代」!?
2024年は新設銘柄の数が史上最高

ではパート2に入ります。パート2では、株主優待の最新トレンドについて話していきましょう。

はい、まずは最近、株主優待の新設が相次いでいるというニュースです。今、「大優待時代」なのです。
巷では「株主優待って今、少しずつ減っているでしょ?」といわれたりもするのですが、実態は違います。