親が許可する時期よりも前に
子どものおしゃれがはじまる
そしてそれは、親が許可する予定の時期が早いほど、実際の許可の時期も早い傾向が多少はあるでしょう。なかなか子どもの要望を制限しきれずに認めてしまうという、子育てあるあるの一つとでもいえましょうか。おしゃれにおいても同様のようです。

さらに、おしゃれの許容開始時期と親自身のおしゃれ開始時期についてある程度の関連が確認されています(ピアソンの積率相関係数r=0.45からr=0.56、すべてp<0.001)。
ここから言えることは、親がそのおしゃれを早く経験しているほど、おしゃれの許容開始時期が早い傾向があるということです。つまり、たとえば中学生の時にメイクアップをはじめている親は、高校生の時にメイクアップをはじめた親よりも、子どものメイクアップを早い時期から許容する傾向があるということです。
このことから、親本人が早くにおしゃれに興味を持っていておこなった経験がある場合は、子どもにも早くからのおしゃれを許容するようになり、そして子どもはさらにそこより一歩早めにおしゃれをおこなうようになる、という全体像がうかがえます。このことからも、おしゃれの「低年齢化」がおきているとみなせそうです。