「私、整形したい」……我が子にそう打ち明けられたら、あなたは賛成しますか? 反対しますか? 昨今は整形願望を抱く若者が増えており、思春期、あるいは小学生くらいの子どもが親にこうした相談をするケースが珍しくありません。もし子どもから美容整形の相談を受けたら、親はどのように対応すれば良いのでしょうか。本記事では、実際に整形経験のある筆者が、「整形したい」と発言する子どもの心理を4タイプに分け、それぞれのタイプごとに親の対応方法を解説。また、こうしたときに子どもが親に望んでいること4つを、当事者の目線から解説します。(アステル/ライター・認定NPO法人職員 てらこ)
「美容整形=普通なこと」になりつつある若者たち
InstagramやFacebookの普及により、他人の様子が目に入る機会が多い現代。インフルエンサーの投稿や、かわいらしく加工された知人の画像を見て、「自分もあんなふうになりたい」と考える若者は増加している。
加えて、SNSには実際の体験談がたくさん並んでいる。「周りにやっている人がいないから怖い」「よく分からないからやめておこう」といった、整形に対する従来の抵抗感が薄まっているのが現状だ。
また、近年の美容クリニックでは“プチ整形”といわれる、糸や注射器を使った比較的低リスクな施術(メスは入れない)が多数行われており、『子どもの二重整形』を特集したWebページを掲載する施設が存在するほど、 整形は若年者にとって身近なものになっている。
「整形したい」……子どもがどんな心境で発言したとしても、自分の子どもから整形願望を打ち明けられて、うれしい気持ちになる親は少ないだろう。しかし、子どもと親の間には、整形に対する価値観に大きな違いがある。子どもと感情的にならずに話し合うためには、互いの価値観を尊重する姿勢が求められるのだ。