もはやベッドタウンは「寝るための街」ではなく、ベッドタウンに住みながらリモートベースで働く選択=マイルドヤンキー2.0であるという仮説に達しました。
他人と比べず生きるマインドと
身の丈に合った暮らし方が特徴
マイルドヤンキー2.0を語る上で譲れないキーワード、それは間違いなく「地元」です。
従来のマイルドヤンキーと何が違うのか。それは地元がガチガチの田舎ではなく、都市部からそこまで遠くない郊外(=ベッドタウン)ということです。
これまでのマイルドヤンキーといえば生まれ→進学→就職と地元をほぼ出ず、その地域の知り合いだけと関わりながら、狭い世界で幸福度高く暮らしている人たちのことでした。
これがマイルドヤンキー2.0になると、一度東京や海外などで仕事・生活をし、様々な経験を経て、価値観に触れ、「やはり地元が一番」と考えて帰還した人たちのことになります。
外の世界を知っていて、その上で地元に戻り、そこで定住すると決断を下した人たち。自分より上も下も、様々な生活スタイルもある程度知った上で、それでも「自分は自分、他人は他人」という身の丈にあった意識で人生を歩めるマインド。これは従来のマイルドヤンキーとの大きな違いだと言えるかもしれません。
また、我々が知るマイルドヤンキー2.0の多くは、自分や配偶者の両親・兄弟・親族らと極めて近い距離で生活をしています。これは物理的な距離の要素もありますが、それよりも生活する上での心理的な距離だと感じます。
たとえば、ちょっと用事があるときに実家や義実家で子供をみてもらう、土日に両親を交えて食事をする、一緒に買い物に行く、BBQをする……。同じ地元に住んでいれば、電車や車で数分~数十分で行き来できる場所にお互い住んでいることが多いでしょう。
気楽に会えて、助けが必要なときに力をもらう。家族に自分や子供の成長を間近で感じてもらう。援助してもらっているようで、実は最高の親孝行なのかもしれない。まさに地元で生活をする大きなメリットだといえます。