学歴が意味を持つのは20代まで
――ということは、学歴フィルターのある新卒採用さえ突破すれば学歴は関係ないということですか?
びーやま:もちろん、その後も学閥などはあるかもしれないのでゼロとは言い切れませんが、社会人になってしまえば、学歴の効力は薄れていくと思います。
学歴がちゃんと威力を発揮するのはせいぜい20代のうちなんじゃないかなと。
――詳しく教えてください。
びーやま:20代のうちに学歴が見られるのは、仕事上での実績がないからだと思うんです。
なので実績の代わりに「これだけ高学歴だったらおそらく優秀なんだろう」という判断材料として学歴が見られているだけで、ある程度仕事の実績がつきはじめた30代以降は学歴のインパクトは薄れていくんじゃないですかね。
しかも、20代の学歴もあくまで「期待度」という意味合いが強いので、絶対的なものではないですし。
――なるほど。それだったら学歴にこだわらなくてもいいのではとも思ってきました。
びーやま:そうですよね。僕もそれは少し思っています。
もちろん、受験生は自分のできる努力の限界を目指してほしいというのが前提ですが、大学生から大人になっていくキャリアを考えると、必ずしも学歴がキーファクターにはなっていないことが多いんですよね。
たとえば、中堅大学から大企業に滑り込みで入って、細かい仕事ばかりさせられるのと、中堅大学から優良中小企業に入ってバリバリ働くのだったら、全然積める経験は違うわけじゃないですか。
しかも、それで転職したら、「新卒で入るよりもいいポストでした」なんてこともあるわけです。要するに「高学歴のボーダーライン」はたしかに世の中には存在するんですけど、それはキャリアのボーダーラインではないんですよね。
結局大人の世界は実力と結果がすべてなので、やることさえやれば評価されるなと。
ですので、今の大学生には目先だけではない長いキャリアを考えてみてほしいです。
――ありがとうございました。大変勉強になりました。
教育痛快バラエティ番組・YouTube『wakatte.TV』のツッコミ担当。早稲田大学教育学部卒。高校時代の偏差値は37だったが、1年間の浪人を経て早稲田大学に入学。大学時代は起業・自主退学・復学など、さまざまな経験をしたのち、大学受験のすばらしさに気づき現在に至る。甘いルックスと鋭いツッコミ(たまにポンコツ)で視聴者の心を掴んでいる。決め台詞は学歴モンスターの相方・高田ふーみんを制止する「ヤメロオマエ」。
高田ふーみん[協力]
教育痛快バラエティ番組・YouTube『wakatte.TV』にて「学歴至上主義」を貫く学歴モンスター。京都大学経済学部中退(現役合格)。学歴を絶対の価値基準とする偏った思想を持つヒール役として受験生や大学生を中心に人気を博している。決め台詞は「Fランやないか」。