新幹線「どこかにビューーン!」で超お得旅!「ハズレ駅」でも楽しめるコツ【体験記】上田電鉄別所温泉駅に停車中の「1000系」電車(筆者撮影)

前回記事では「JRE POINT」の特典乗車券キャンペーンを使って、7月10日から11日にかけて、グランクラス、グリーン車を乗り継いだ旅をしたと記した。実はその翌週、14日から15日にかけて、もうひとつの「JRE POINT」の特典乗車券「どこかにビューーン!」を使った旅をしてきたので、こちらも紹介したい。(鉄道ジャーナリスト 枝久保達也)

「どこかにビューーン!」の
目的地と列車を決める仕組み

 2022年12月に始まった「どこかにビューーン!」は、東京、上野、大宮、仙台、盛岡、新潟、長野のいずれかの駅から、JR東日本の新幹線停車駅47駅からランダムに提示される4駅の「どこか」までの往復乗車券と交換できるサービスだ。

 これだけでは使ったことがある人しかイメージできないだろう。申し込みはまず、行きの出発日と出発時間帯、帰りの到着日と到着時間帯を入力する。時間帯は「6~9時台」「10~12時台」「13~16時台」「17~19時台」「20時以降」「指定なし」の6つから選べる。

 日付は申込日の6日後から3週間後まで、日数は日帰りから最大6泊7日まで指定できる。ただ、目的地が決まらないうちから長期の日程を指定するのは、流石にリスクが大きいだろう。

 試しに大宮駅から7月22日6~9時台出発、23日17~19時台到着で検索したところ、画像の通り「上田・二戸・雫石・那須塩原」の4駅が提示された。「再検索」すると候補がリセットされ、「仙台・安中榛名・新青森・大曲」「上田・田沢湖・長岡・二戸」「新花巻・七戸十和田・越後湯沢・軽井沢」などに切り替わった(再検索は1日当たりの上限回数がある。

新幹線「どこかにビューーン!」で超お得旅!「ハズレ駅」でも楽しめるコツ【体験記】申し込み時の候補一覧

 申し込むと3日以内に「目的地」と「行きと帰りの列車」が決定し、通知されるが、もちろん全てランダムに決まっているわけではない。JR東日本とシステムを共同開発した野村総合研究所のウェブサイト「&N未来創発ラボ」(2023年5月31日)によれば、「事前に利用者数を予測し、新幹線の予約枠を確保する仕組み」とのこと。