「この人、仕事ができるな」は、毎日のメールで決まる。「相手に間違ったニュアンスで伝わってしまう」「文面がこわいと言われるが、原因がわからない」「メールの返信に時間がかかりすぎて、1日が終わってしまう」。メール仕事には、意外と悩みがつきものです。本連載では、中川路亜紀著『新版 気のきいた短いメールが書ける本』(ダイヤモンド社)から編集・抜粋し、迷いがちなメールの悩みを解決するヒントをお届けします。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

気のきいた短いメールが書ける本Photo: Adobe Stock

どう間違いを伝えるのがベスト?

 相手が間違っているとき、どう指摘したらいいのか迷うものです。

 こんなときに相手に送りたい「気のきいた短いメール」の文例はこちらです。

○○社の伊藤です。
会議のご案内をいただき、ありがとうございました。

ひとつ訂正がありまして、ご連絡申し上げました。
参加者の一覧で、弊社の部長の名前が、
渡辺太郎となっておりましたが、正しくは、渡邊太郎です。

参加者への訂正のお知らせ等は不要ですが、
今後の議事録などで名前を記載していただく
場合には、修正をお願いできればと存じます。

なにとぞよろしくお願い申し上げます。

 名前の間違いは、当面支障がないように思われても、今後のために訂正しておいたほうがいいでしょう。

「指摘するとき」にはこんなフレーズが便利!!

細かいことで申し訳ないのですが、会場名の「コンファレンス・センター」の「・」は不要ですので、削除をお願い致します。

 →小さな間違いを指摘する場合。

私も気がつかなかったのですが、人数に間違いがありました。

 →自分も事前に確認していたのに見落としていた場合。

・12ページの表の数字が合わないようです。至急、正しい数字をお知らせください。

・3行目に「2015年には」とあるのは「2016年には」の誤りではないかと思われますが、ご確認いただけますでしょうか。

 →何か根拠になる情報があれば、同時に教えてあげると相手も助かります。

添付ファイルを確認しましたところ、昨年度の販売店別営業データをお送りいただいているようです。お手数ですが、今年度のものを再送信していただいてもよろしいでしょうか。

 →添付間違いもありがち。再送信を求めるソフトな文面。

請求書の金額が3月20日付の見積書と違っているようです。ご確認のうえ、訂正したものをお送りください。

 →お金の間違いは根拠を明確に示して、はっきり指示します。

納品いただいた部品は型式が注文と異なっておりました。至急、交換をお願い致します。

→事務的にはっきり指摘します。

たいへん僭越ながら、疑問点を記入しておりますのでご確認いただき、修正等ございましたらご指示くださいますよう、お願い申し上げます。

→目上の人の原稿などに間違いを発見した場合。

※本記事は『新版 気のきいた短いメールが書ける本』を一部抜粋・編集したものです。