あなたの提案された電動レス・アシスト自転車のアイデアについて、以下のようにコメントします。
良い点
1.エコフレンドリー:この自転車は、ブレーキをかける際の運動エネルギーをゼンマイに蓄え、それを駆動力として利用することで、電池やその他の化石燃料に依存しない非常に環境に優しい選択肢となります。
2.コスト効率:電池の交換や充電に関するコストが不要になるため、長期的に見るとユーザーの運用コストを削減できます。また、メンテナンスの手間も軽減される可能性があります。
3.健康促進:走り出しや上り坂での補助としてゼンマイのエネルギーを利用することで、従来の自転車に比べて適度な運動強度を保ちながら、より長い距離や困難な地形にも挑戦しやすくなります。これにより、ユーザーの健康促進に寄与することが期待できます。
4.新しい乗り心地の提供:ゼンマイを解放して加速する瞬間は、通常の自転車や電動アシスト自転車にはない独特の乗り心地を提供します。これにより、新しい乗り物体験を求めるユーザーに魅力的な選択肢となるでしょう。
発展のために考慮すべきこと
ゼンマイのエネルギー蓄積の効率と安全性:ブレーキング時に十分なエネルギーをゼンマイに蓄え、それを安全に利用するためのメカニズムの設計は非常に重要です。ゼンマイの耐久性、安全なエネルギーの解放方法、連続使用による性能の低下など、技術的な課題を克服する必要があります。また、エネルギーの急速な解放による安全上のリスクも考慮し、利用者が予期しない速度で加速しないようにするための安全装置の設計も必要になるでしょう。
このアイデアは、持続可能で健康的な移動手段を提供する点で非常に魅力的です。しかし、その実現可能性と効果を最大限に引き出すためには、上記のような技術的および安全上の課題に対処することが重要になります。
入力したアイデアの説明は、いわゆる機能説明だけでしたが、機能価値だけではなく情緒価値も褒めてくれていますね。
「エコフレンドリー」「コスト効率」「健康促進」の3つについては、やや予想どおりでしたが、4つめの「ゼンマイを解放して加速する瞬間は、通常の自転車や電動アシスト自転車にはない独特の乗り心地を提供します」という視点には気づきませんでした。
アイデアの良い面を出してもらって「おお、これは我ながら良いアイデアかも!」と自信を持ったところで、改良要素を読んでみます。
そうですよね……。ゼンマイで走るオモチャってかなりの急加速をしますが、そのまま自転車に載せたら空転して落車したり、タイヤが異常に摩耗したりするでしょう。ゼンマイを巻き取る力も相当なものになるはずで、部品に大きな負荷がかかります。
そのあたり、ゼンマイのような歴史が長い機構には、きっと工夫や対処法がいっぱいありそうですから、AIなら簡単に探せるはず。さらにつっこんで聞いてみれば、改善が必要な点もあげてくれるでしょう。
ここから先は実験なり実証なりが必要ですが、アイデアをブラッシュアップして現実化するための処方箋が手に入りました。指摘のあった改善点だけではなく、その前に褒めてもらったポイントをキープしつつ、ブラッシュアップ作業を進めていけます。
(本稿は、書籍『AIを使って考えるための全技術』の内容を一部抜粋・編集して作成した記事です。この他にも書籍では、分析、発想、発展、具体化、検証、予測といった“頭を使う作業”にAIを活用する方法を多数紹介しています)