「この本のおかげで出世できた」「チームのパフォーマンスが上がった」
そんな感想が届いているのが、安藤広大氏の著書『リーダーの仮面』『数値化の鬼』『とにかく仕組み化』『パーフェクトな意思決定』シリーズ四部作だ。これまで4400社以上の導入実績があるマネジメント法「識学」をもとに、ビジネスの現場で「一生活躍し続けられる」メソッドや思考法を授ける本シリーズは、さまざまな業界から圧倒的な支持を集めている。今回は、全ビジネスパーソンに必須の「リーダーシップ」のあり方を指南する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)

ワースト1は「忙しいです」
二流の会社員ほど、状況を説明する代わりに「忙しいです」という言葉を口にします。
このフレーズは、相手に何も情報を与えません。
どの業務が、どれくらいの負荷で、どれだけの時間が必要なのかを説明せず、「忙しい」という一言で会話を終わらせてしまうのです。
「忙しい」は免罪符ではない
「忙しい」は言い訳にしかなりません。
本当に優秀な人ほど、「忙しい」と言う代わりに、現状を数値化し、優先順位を整理して伝えます。
たとえば、
「今週はA案件に20時間、B案件に15時間を充てています。追加の依頼はC案件の期限を1週間延ばすことで対応可能です」
といった報告をします。
状況を可視化することで信頼を得る
優秀な人ほど、自分の業務を「見える化」します。
スケジュールや工数、優先度を具体的に提示すれば、上司や同僚は「この人に任せれば安心だ」と感じます。
一方で「忙しい」の一言は、計画性のなさやコミュニケーション不足を露呈してしまいます。
仮面をかぶって、冷静に説明する
どれだけ業務が逼迫していても、感情的に「忙しい」と言うのは逆効果です。
感情を脇に置き、仮面をかぶって冷静に状況を整理し、相手に分かりやすく伝えましょう。
それだけで「できる人」という評価に変わります。
(本稿は、『リーダーの仮面』の著者・安藤広大氏が書き下ろしたものです)
株式会社識学 代表取締役社長
1979年、大阪府生まれ。2002年、早稲田大学を卒業後、NTTドコモ、ジェイコムホールディングス、ジェイコム取締役営業副本部長を経験。プレイングマネジャーとして「成長しないチームの問題」に直面し悩んでいたときに「識学」に出合い、2013年に独立。多くの企業の業績アップに貢献した。2015年、株式会社識学を設立。わずか4年足らずで上場を果たし、これまで9年間で約4400社に識学メソッドが導入されている。著書にシリーズ累計170万部を突破した『リーダーの仮面』『数値化の鬼』『とにかく仕組み化』(ダイヤモンド社)がある。『パーフェクトな意思決定』はシリーズ最新刊。