最近はカチンときても
楽しく面白く返すことが多い
日本で36年間暮らし、「LiLiCoさんははっきりしていていいよね。でも日本人は自分の思っていることを言えない」と聞かされ続けてきたけれど、みなさん、自分の思っていることをちゃんと言えていると私は思います。だって外国人は「太った?」なんて言いません。
LiLiCoさんは取材開始からこのひとつの質問に対し、勢いよく話し出す。だが、文字にすると確かに「失礼」と感じるのだが、我が身を振り返ると、例えば「テレビよりきれい」は褒めているつもりでつい言ってしまいそうだ。
また相手を侮辱するような言葉は、ハーフのはっきりした顔立ちで多彩な能力を持ち、成功者であるLiLiCoさんを前に、コンプレックスを感じた人が思わず口をついて出てしまうという面もあるかもしれない。
でもね、最近はどんなにカチンときても、楽しく面白く、向こうを立てるくらいの言い方をすることが多いかな。
「テレビより痩せてる」と言われたら、「そう、テレビって太って見えるの。一回出てみてー!」と面白く返したり、「テレビよりきれい」と言われたら「ありがとう」と。「こんな映画を知らないだろ?」という戦いモードの人にも、「すごい、そういったところまで見ているんですね」とお返しする。
だってきつく言い返したら、芸能人は「性格が悪い」と言われてしまう。本当は性格が悪いのは、むしろ言ってきた人たち。でも、人間は自分中心で考えるから、わからないんですよね。
仲間外れにされた時に
心の中でつぶやくこと
大人になって嫌なことを言われたら、たとえハブられる(仲間外れにされる)としても、正直無視すればいいと思うんです。結局、自分がどんどん成功していけば自分の勝ちだから、私は気にしない。大丈夫、大丈夫、すべての仕事が私に来ればいい――と思います(笑)。
ハブられても、(はいはい、あなたに仲のいい人がいてよかったね)ってつぶやきます。その人たちが本当に仲がいいかどうかは、わからないですしね。
とは言っても「なんで?」って悲しくなる時もあれば、モヤモヤする時もある。そういう時は夜にお酒を飲めばいいじゃない。