スマホ・テレビ・ゴシップ……日常生活の99%はムダだらけ。しかし、ムダを捨てるためにいくら効率を良くし、生産性を上げても、他人の期待に応えているだけで、自分のためになっているわけではない。「依存のプロ」GoogleとYouTube出身の著者が生み出した、自分の時間を取り戻す「完璧な習慣」とは? 27言語で刊行され、世界で累計30万部を突破している『とっぱらう――自分の時間を取り戻す「完璧な習慣」』をもとに解説する。(構成/ダイヤモンド社・秋岡敬子)

「またあの人、余計なひと言を……」
「またあの人、余計なひと言を……」
「なんであんな言い方しかできないんだろう?」
やることはたくさんあるのに、なぜか周囲の言葉にイライラ。
ちょっとした一言や態度で気持ちが揺さぶられて、何も手につかなくなる。
そんな経験はありませんか?
でも、なぜか“同じ状況でも平然としている人”もいるはずです。では、どうすればイラっとせず、安定した自分を保てるのでしょうか?
子どものように「おやつ」を食べる
元グーグル社員が実践していたのは、子どものように「おやつ」を食べるという戦術です。
小さい子どもはお腹が空くとイライラする。僕は親としてこれを何度も見てきた。
多くの大人だってつらい。実際、僕は自分でも気づかないうちに空腹でイライラしていることが多い。だから、間食はいいことだと思っている。
――『とっぱらう――自分の時間を取り戻す「完璧な習慣」』より
飲食店では、混んでいるときに「食べ終えた人」ではなく「入店してすぐの人」を優先的に対応するという話があります。
つまり、「空腹」は怒りの感情を促進するトリガーになりやすいのです。
では具体的に「おやつ」を選ぶ際、気をつけるべきポイントは何なのでしょうか。
大人の「間食」にはコツがある
おやつ選びのポイントとして、以下の2つが挙げられます。
――『とっぱらう――自分の時間を取り戻す「完璧な習慣」』より
1つ目は、ナッツやドライフルーツ、小さなリンゴなど、血糖値を安定させ、脳に持続的なエネルギーを与えるものを用意することです。
おやつ選びの際に、甘いお菓子やジャンクフードを選んでしまうと、かえって気分の浮き沈みが激しくなることもあります。
――『とっぱらう――自分の時間を取り戻す「完璧な習慣」』より
そして、「口が何となくもの寂しい」ときではなく、自分の集中が切れそうなときや、感情が乱れそうな前兆を察知して食べることが大切です。
幼児の親が機嫌の悪化を未然に防ごうとするように、自分にも小さなケアを差し向けるだけで、自分のメンタルを整えることにつながります。
「怒り」と「空腹」には密接な関係がある
「すぐキレる人」と「メンタルが安定している人」の差は、性格ではなく、実は環境の整え方にあります。
まずは、良質なおやつを、体と脳が必要とするときに食べることで解消されるかもしれません。
“間食”といういつでも簡単に始められる習慣が、あなたのメンタルを守る最強の予防策になってくれるはずです。
(本記事は、ジェイク・ナップ ジョン・ゼラツキー著『とっぱらう――自分の時間を取り戻す「完璧な習慣」』をもとに作成しました。)