ネットの情報を鵜呑みにせず
加入期間を見直すべき
厚生労働省の「国民年金事業の概況(令和4年度)」によると、国民年金の平均月額は約5万6000円となっています。これは受給資格期間を25年以上有する人の平均です。受給資格期間が25年未満の人たちだけで見てみると、平均月額は約1万9000円となっていて、大きな開きがあることがわかりました。
私は、このアフタートークで、年金に関する有益な情報を皆さんにお伝えしたいと思っています。

取材を受けてくれた女性が「国民年金は3万円」と会話の中でおっしゃっていたことから「そういえば国民年金の平均額っていくらなのかなぁ」と思い、調べてみることにしたのです。そこで、ある問題に突き当たりました。
アフタートークの内容は、インターネット検索を中心に、本を見たりして、正しい情報なのか、データ元を検索して照らし合わせるようにしています。
今回のデータを調べる際に「国民年金の平均受給金額」と検索したら、上位表示されるほとんどの記事で「受給資格期間が25年以上の人が対象の平均額」のみを表示しているのです。そうです。25年未満の加入期間が短い人の金額は除かれて表示されていることがわかってしまいました。
間違った記事ではないのですが、加入期間が短く年金が少ない人の金額を除いてしまっては、正確な記事ともいえません。注意書きもないため、誤解を招くなと思ってしまいました。
過去に、年金に関する調べものをしていたときに、大手のニュース記事で、誤った情報を見つけたこともあります。インターネットで検索する際には、その情報が本当に正しい情報なのか、疑問を持つことも必要だなと感じました。皆さんもご注意ください。