東北勢として初の優勝!
仙台育英高、今年の快進撃に期待

 第6位は仙台育英高(46勝29敗)。2022年夏の甲子園で東北勢として悲願の初優勝、優勝旗が初めて陸路で白河の関を越した(北海道はすでに優勝していた)。さらに翌2023年夏も準優勝。2年間で実に勝ち星を10個も積み上げてゴボウ抜きし、一挙に第6位まで上がってきている。

 5位まであと2勝、さらに4位まであと3勝と射程圏内に入ってきたと思ったが、昨年夏は県大会決勝でこれまで甲子園に出場したことのない聖和学園高に敗れて出場できなかった。今夏は出場を果たし、さらに上位をうかがっている。

1970~80年代の最強高校、PL学園が
最近甲子園に出場していない理由

 5位はPL学園高(48勝13敗)。こちらは学校の創立が戦後の1955年で、甲子園初出場が1962年。1970年夏に早くも準優勝すると、以後平成中期までその名を全国にとどろかせた。とくに、1970年代後半から1980年代にかけての10年間は、無敵と思われる強さを発揮した。さらに甲子園で勝つだけではなく、次々とプロ入りして各球団の中心選手として活躍するなど、高校野球の盟主の座に君臨していた。

 その破竹の勢いから、あらゆる記録を塗り替えるかと思われていたが、内部事情で専任監督が不在となり、2016年夏の府大会を最後に休部、翌17年には高野連を脱退している。野球部再開の噂は流れるものの、そもそも高校の生徒数が3学年男女合わせて50人を下回っており、再開のめどは立っていない。やがてベストテンからも消えそうだ。

 続く4位は天理高(49勝27敗)。野球部自体は戦前から地方大会に参加していたが、甲子園に出場したのは1954年の春が最初、夏の大会は1959年が初めてだ。以来一貫して一定の力を保ち続け、近年も2017年夏と2021年春にベスト4に入っている。今夏も県大会決勝でライバル智弁学園高を降して30回目の出場を決めた。