第2位は龍谷大平安高(61勝31敗)。現在の校名になったのは2008年のことで、年配の方には平安高の方がなじみがある。戦前からの名門だが、初出場したのは1927年と昭和になってから。同地区(かつては京滋、現在は京都)に強力なライバルが少なかったことから出場回数も34回と、北海高(41回)、松商学園高(38回)に続いて全国第3位(いずれも今大会を含む)。平成以降も着実に勝ち星を重ねており、当分2位は維持する見込み。
第1位は中京大中京高!戦前から令和まで活躍、
昨年は初戦で、史上初「夏の通算試合100試合」を達成
夏の大会で全国最多の勝ち星を誇るのは、多くの通算記録部門でトップに立つ中京大中京高(79勝22敗)。夏の通算勝利79勝は2位に18勝もの大差がある。1大会では優勝しても最大6勝しかできないため、当分1位の座は安泰だ。
戦前から、中京商、中京高、中京大中京高と名前を変えながら、一貫して全国トップクラスの実力を保ち続けている。そのため、第1回大会の頃から活躍していると思っている人も多いが、実は同校が創立されたのは、第9回大会が行われた1923年。大会当初にはまだ創立されていなかった。
しかし、1931年に初めて甲子園に出場すると、いきなり夏の大会で全国制覇、しかもそこから空前の3連覇を達成した。以来、平成初期に一時低迷したが、2009年夏にも全国制覇するなど、現在でもその勢いは衰えていない。昨年夏の初戦宮崎商では史上初の夏の通算試合100試合を達成したものの、今夏は県大会準決勝でライバル東邦高に敗れて甲子園を逃している。
なお、『夏の甲子園・勝利数ランキング2025【ベスト107完全版】』では、これまで甲子園に出場したことがある908の高校のうち、10勝以上した107校について、全てのランキングを掲載。智弁和歌山、広島商、早稲田実業、仙台育英高などトップ10の高校や11位以下の注目校についても詳しく紹介している。ぜひ「完全版」も併せてお読みいただきたい。0