塾や習い事では得にくい
コミュニケーション能力
例えば、一人っ子で育ってきて、小学生になったばかりの1年生がいたとしましょう。
今までは自分の思い通りに自由に生活できていた子が、学童にくると同級生や上級生がいて、やりたい遊びがすぐにできないとか、みんなで話し合って過ごし方を決めていくといった場面に遭遇します。

意見が衝突したり、ときにはケンカになったり、子どもたちは自分の思い通りにいかない状況に対して折り合いをつけていくわけです。しっかり自己主張をしたり、相手の意見を受け入れたり、今回は合わせるから次は自分の好きなようにさせてね、と交渉したり…。
こうして高まっていくコミュニケーション能力や社会性は、取り組むことが決まっている塾や大人が指導する習い事ではなかなか育まれません。しかし、子どもの世界で揉まれながら、自分らしく楽しく遊べるようになっていく過程で身につく力は、中学、高校に上がったときだけでなく、社会に出てから確実に役立ちます。
こうした経験を小学生の低学年の段階から積んでいくのは、学校の勉強とは異なる意義のあることなのです。