「習い事にすぐ飽きる子」の親が無意識にやりがちなNG行動とは?写真はイメージです Photo:PIXTA

「すぐ飽きる子には、共通点がある」。そう語るのは、日米で学習塾を経営し25年間で延べ5000名以上のバイリンガルを育成しているTLC for Kids代表の船津徹氏。「こんなにも具体的で内容が詰まっているものは初めて!」「目からウロコ」と子育て世代に話題の新刊『「強み」を生み出す育て方』の中から、25年間の塾経営でたどり着いた【わが子にピッタリの習い事の選び方】をお届けする。

習い事を「親の希望」で選ぶ→NG!

「好きなことは時間を忘れて夢中になる」そんな子どもは研究者気質が強いかもしれません。

 研究者気質の子どもの習い事を成功させるカギは「探究心」にあります。プログラミング、スポーツ、アート、料理など、さまざまな習い事の中から、子どもがハマりそうな分野を紹介してあげると、一気にのめり込みます。

 もし、すでに子どもがハマっていることがあれば、さらに知識と技能を伸ばす「環境」を作ってあげましょう。

 研究者気質の子どもは、自分の好きなことには高い集中力を持って取り組みます。習い事を選ぶ際も、子どもが関心を持っている分野であることが大切です。親の希望だけで習い事を選んでいては、どんなに優秀な子でも心から楽しめず伸びません。遅かれ早かれやめてしまうケースが多いのです。

 だからこそ、子どもの「関心」の周辺にある習い事を探しましょう

 たとえば、動物、魚、昆虫、植物などにハマっている子どもでしたら、サイエンス教室、動物園水族館のふれ合い体験などで好奇心が刺激されるでしょう。

 工作、模型、クラフトなどモノ作りが好きな子どもは、STEAM教室でロボット作りやファースト・レゴリーグなどにチャレンジするとコンピューターやエンジニアリングスキルが向上し、探究心に火がつくかもしれません。ちなみにファースト・レゴリーグとは、レゴ社製のロボットキットを使用して、ロボットの設計・組み立て・プログラミング技術を競う大会です。

 カードゲームや対戦型のボードゲーム(オセロなど)といった「思考するガチ競争」が好きなら、囲碁、将棋、チェスなどを紹介してあげると探究心を働かせて短期間で技能が上達するでしょう。

 絵を描くのが好きなら、絵画やアート教室を通して技能の幅を広げてあげましょう。さまざまな画材や材料を使って作品を作る方法を学ぶことで、創造力を膨らませることができます。

 歌が好きという子なら、リトミック教室、合唱、声楽などに加えて、ピアノバイオリンなどの楽器演奏を検討してください。演劇もおすすめです。

 料理やお菓子作りが好きという子どもは、クッキング教室お菓子作り教室に参加すると技能に磨きがかかります。また、料理を極めていくプロセスで「サイエンス」への関心が高まるという嬉しいおまけも期待できます。

 本が好きという子どもには、作文教室、書道(習字)教室、英語教室などがおすすめです。また落語講談などの「話芸」を紹介すると言語への探究心を一層刺激できるでしょう。

「わが子にピッタリの習い事を詳しく知りたい!」という方のために、著書『「強み」を生み出す育て方』ではオリジナル診断を掲載しています。気質×才能の25タイプ別診断で「わが子にピッタリの習い事」がカンタンにわかります!

 さらに、「天才気質」「研究者気質」「商人気質」「パフォーマー気質」「共感者気質」のうち、わが子のタイプはどれなのか…?カンタンな診断でスッキリ判明!5タイプ別に、【学力の伸ばし方】【学校・習い事の選び方】まで徹底解説します!

「習い事にすぐ飽きる子」の親が無意識にやりがちなNG行動とは?ピッタリの習い事は子どもの強みを育てる最高のチャンス!『「強み」を生み出す育て方』(船津徹/ダイヤモンド社)より
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子育て成功のカギは「強み育て」にある

「習い事にすぐ飽きる子」の親が無意識にやりがちなNG行動とは?「強み」を生み出す育て方』 (船津徹・ダイヤモンド社)定価:1980円(税込)

 子どもが社会の変化に翻弄されずに、自分らしく幸せに生きていくには、失敗や挫折に負けない「たくましさ」を確立しなければなりません。一生ものの武器になるたくましさですが、どのように育てれば良いのでしょうか?

 たくましさが育つ要因は、家柄、血筋、遺伝ではありません。もちろん親の学歴や職業も無関係です。「子どもの潜在的な強みを引き出すこと」でたくましさは育つと断言できます。

 つまり、子育てで最優先すべきは「強み育て」なのです。強みは、音楽でもスポーツでも勉強でも、なんでもいいのですが、習い事は強みを育てる最高のチャンスになります!だから習い事選びは「子育て成功」に直結するのです。