写真:パーティー写真はイメージです Photo:PIXTA

立食パーティーで「品のなさ」丸出し!同僚思いの部長がやらかした大間違い』では、立食パーティーで絶対やってはいけないNG事例を紹介した。今回は、さらに詳しい実践編だ。ビュッフェ・立食パーティーで品性を疑われることのないよう、振舞うポイントを紹介する。

※本稿は小倉朋子『教養としてのテーブルマナー』(SBクリエイティブ)の一部を抜粋・編集したものです。

ビュッフェ・立食パーティーのマナー6選

自分のプレートに美景をつくる

 料理を取るときに意識したいのは、「余白」です。

 プレートいっぱいに料理を盛るのではなく、1回に取るのは多くとも3品に留めること。プレートの3~4割が空いているくらいの盛り方にするとエレガントです。プレートは何度、新しいものに取り替えてもかまいません。

大皿の美景を保つ

 大皿料理とはいえ美しく盛り付けられているものを、むやみに崩して美景を損ねるのは、料理に対しても後の人に対しても失礼です。複数の具材が入った料理を突っついて、自分の好きな具材ばかりを取ったりするのもタブーです。

 料理が左から右に向けて並んでいるものは右側から、奥から手前へと並んでいるものは手前側から、下から上に重ねられているものは上側から取る。取り分け用のトングなどは、次の人が手に取りやすい位置か、またはトング皿に戻す。

 これらのことを意識するだけで、ビュッフェ料理の美景を保ちつつ、次の人も気持ちよく料理を取れるようにできます。「周囲への配慮」こそがマナーであるというのは、ビュッフェでも変わらないのです。

ビュッフェにも守るべき「流れ」がある

 料理を取る順番も意識しましょう。いくら「このホテルのビュッフェはローストビーフが名物」と聞いていても、最初からローストビーフの行列にまっしぐらというのは少々恥ずかしいでしょう。

 ビュッフェでも、料理の並び順に「前菜→メイン→デザート」という大まかな流れがあるはずなので、そこを意識してコースの流れに沿って取っていきます。また、冷たいものと温かいものは分けて取ったほうが、温度が混ざらずにおいしく食べられますし、プレート上の見た目も美しくなりやすいでしょう。

 先ほどもお伝えしたとおり、ビュッフェは食べ放題とは違うのですから、食べることを最優先にせず、心の余裕をもって優雅に振る舞おうという意識が重要です。