「毎日を気分良く過ごしたい」「他人に振り回されるのをやめたい」「自己肯定感を高めたい」……そんなあなたにおすすめなのが、日韓累計40万部を突破したベストセラー『人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣』(キム・ダスル著、岡崎暢子訳)だ。本記事では、ライターの小川晶子氏に、「自信のつけ方」についてご寄稿いただいた。(企画:ダイヤモンド社書籍編集局)

【成功者あるある】「絶好のチャンスを逃さない人」が口癖にしている“たった3文字の言葉”とは?Photo: Adobe Stock

未経験から「できる」まで

「最初の仕事はどうやってとったんですか?」

 フリーランスの人に聞くと面白そうな質問だ。

 最近私も複数の人にこう聞かれた。

 なんせ何の経験もコネもないのに「ライターです」と名乗って自分で仕事を始めたのである。それまで勤めていた一般企業でも文章を書くことはしていなかったから、本当にゼロからスタートだ。

 そんなド素人の私に、仕事を依頼するほうもするほうである。

 とくに「本の原稿を書く」というのは時間もかかり、簡単に「やっぱりやめた」というわけにいかない。経験のない人に依頼するのは躊躇するのが普通だろう。

 ところが、とあるコンサルタントさんに依頼されて私は本の原稿を書くことになった。

 それがうまくいって依頼が増え、良い仕事に恵まれながら15年ほど続いている。

「できる」を口癖にする

 なぜ最初の仕事を得ることができたのだろうか。

 大変厚かましいことだが、私は「できる」と信じていたのである。

 やり方はよくわからないが、自分にはできるし、そのコンサルタントさんの本を書くなら自分がやるべきだと信じていた。

 だから当然、できるかどうか聞かれたときに「できます」と言った。

「できるかわかりませんが、やってみます」では、チャンスはなかっただろう。今もこの仕事をしていないかもしれない。

 あのとき、自分には「できる」と信じて、「できる」と語ったことが道を拓いたのは間違いないと思う。

「できる」と言って、最大限努力をする

『人生は「気分」が10割』には、気分を管理して毎日をより良く変えるための習慣が106個載っているのだが、その1つがまさに「『できる』と信じて、『できる』と語る」だ。

「できない」のではなくて「できる」。成功するためには言葉遣いに気を付けるべきだ。
 うまくいく人とそうでない人は、初めから決められているわけじゃない。
 ただ、早くうまくいく人と、ゆっくりうまくいく人がいるだけだ。
人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣』(p.268)

 今すぐにできるわけじゃなくても、いつかできるようになるはずだ。
 それなら、「できるかな、どうかな」と迷うのではなく「できる」と言ってしまったほうが良い。
 そう言ってから最大限努力をすればいいのだ。

 ダメ続きだったのに最終的にうまくいった人というのは、あきらめなかった人だ。
「できる」と信じ、「できる」と語り、最後まで努力し、ベストを尽くした人。
『人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣』(p.269)

「できるかわからない」と言っていると、途中で努力をやめてしまうかもしれない。
 それで結果的にできなくなる。

 言葉は道路標識みたいなもの。方向を指し示し、人生を導いてくれる。
 まずは気持ちがあって、次に言葉が導いて、行動と実践がそれを現実化する。
人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣

 確かに、言葉が自分の進む方向を指し示してくれることがあると思う。

 コピーライター、作詞家であるキム・ダスル氏の言葉はキレがよく、すいすい読んで心に入って来る感じがする。

 この「『できる』と信じて、『できる』と語る」というのはとくに好きな項目の一つだ。

(本稿は、『人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣』の発売を記念したオリジナル記事です)

小川晶子(おがわ・あきこ)
大学卒業後、商社勤務を経てライター、コピーライターとして独立。企業の広告制作に携わる傍ら、多くのビジネス書・自己啓発書等、実用書制作に携わる。自著に『文章上達トレーニング45』(同文館出版)、『オタク偉人伝』(アスコム)、『超こども言いかえ図鑑』(川上徹也氏との共著 Gakken)、『SAPIX流 中学受験で伸びる子の自宅学習法』(サンマーク出版)がある。