【毎晩のボーナストレーニング】筋肉が加速成長する“寝返り性能”の秘密
「病院に行っても治らなかった不眠の悩みが解決した」「普段なかなか寝ない子どもがスヤスヤ眠った」――感謝の声、続々! 睡眠専門医も納得の2万人を救った「快眠メソッド」を初公開。夜、ぐっすり眠れないという不眠の悩みを医者や睡眠導入剤に頼る前にやるべきこと。それは、寝心地を大きく左右する寝具の見直し。加賀百万石の歴史都市・金沢で江戸時代に創業し、289年の歴史を誇るふとん店「眠りにまっすぐ乙丸屋」の12代目店主は、不眠に悩む人やもっとぐっすり眠りたいという人に向けて、快眠のアドバイスを施して評判だ。初の著書『とにかくぐっすり眠りたい 老舗ふとん店の12代目がこっそり教える快眠法60』(ダイヤモンド社)では、寝具を味方にして快眠に導き、仕事に家事に最高のパフォーマンスを発揮できる「60+プラス1」の方法を、さまざまなエビデンス(科学的根拠)とともに徹底指南! 医者や学者が語ってこなかった素朴にして最も影響の大きい「寝具」の視点から、あなたを快眠に誘う。医学監修:森川恵一(日本睡眠学会総合専門医)
※本稿は、『とにかくぐっすり眠りたい 老舗ふとん店の12代目がこっそり教える快眠法60』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。

寝具の見直しは「隠れた筋トレ効果アップ法」
筋トレでカラダを鍛える人ほど、「食事」「トレーニングメニュー」には意識を向けても、「睡眠環境」には意外と無頓着なことがあります。
しかし、筋肉はジムで鍛えているときではなく、休息中に修復・成長するもの。つまり、寝具の質は筋肉の成長スピードにも直結します。
睡眠の質が高まれば、成長ホルモンの分泌が促され、筋肉修復は効率化。翌日のパフォーマンスも向上し、結果的にトレーニングの質も上がります。寝具を見直すことは、プロテインを変えるのと同じくらい重要な「投資」なのです。
体格変化に合わせた「寝返り性能」の重要性
筋肉量が増えると、肩幅・胸板・太ももなどの厚みが出て、寝返り時の接地面積と摩擦が増加します。
このとき、マットレスが沈み込みすぎると動きが阻害され、睡眠中の寝返り回数が減少。結果、血流が滞り、寝起きに肩や腰のこわばりを感じるようになります。
高反発マットレスは、適度な反発力で寝返りをサポートし、血流を妨げません。筋トレで変わった体格にフィットさせることで、翌朝の疲労感が大幅に減り、朝から快適に動ける身体が手に入ります。
温度と湿度をコントロールする「2層戦略」
筋肉質な人は基礎代謝が高く、睡眠中も発熱量が多くなります。そのため、温度と湿度の管理が重要です。
おすすめは、以下の「2層戦略」です。
スリットや通気孔があり、空気の流れを作れる構造を選びます。これにより、熱や湿気がこもりにくくなります。
❷ 吸湿性・放湿性の高いベッドパッド
羊毛や高性能繊維のパッドは、汗や水分を素早く吸収し、放湿します。結果、布団内の湿度が安定し、ムレ感が解消されます。
この組み合わせは、夏場の寝苦しさだけでなく、冬場の汗冷え防止にも効果的です。
「筋肉×睡眠」最適化チェックリスト
寝具選びの際、筋トレ派がチェックすべきポイントをまとめます。
☑ 体格変化に対応できるゾーニング設計があるか
☑ 通気性を確保するスリットやメッシュ構造があるか
☑ 吸湿性の高いベッドパッドやシーツを組み合わせられるか
☑ 横向き・仰向けどちらの姿勢でも肩や腰が圧迫されないか
これらを満たせば、トレーニング効果と睡眠の質が相乗的に高まりやすいでしょう。
睡眠を「トレーニングメニューの一部」に
「筋トレは週3回、睡眠は毎日」――このシンプルな事実を忘れてしまうと、せっかくの努力が半減してしまいます。
睡眠環境を整えることは、実質的に“毎晩8時間のボーナストレーニング”をしているのと同じ効果をもたらします。
寝具を変えるだけで、筋肉の回復速度が上がり、疲労が残らない。これは栄養やトレーニング法の改善に負けない、確実で持続的なパフォーマンスアップ法です。
筋肉の成長速度と健康寿命を伸ばす
筋トレで体格が変わったら、寝具も変える――これは単なる快適さの追求ではなく、筋肉の成長速度と健康寿命を伸ばすための戦略です。
次に寝具を選ぶときは、「気持ちよさ」だけでなく、放熱性・通気性・寝返り性能の3点を意識してください。それだけで、あなたのトレーニング成果は、もっと早く、もっと確実に形となって現れるはずです。
※本稿は『とにかくぐっすり眠りたい 老舗ふとん店の12代目がこっそり教える快眠法60』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。