「集中力が続かない」「最近もの忘れが増えた」――そんな変化を“年齢のせい”で片づけていませんか。
じつはその背後に、日々の食事や生活習慣が生み出す“脳への負担”が潜んでいる可能性があります。
認知症研究の第一人者であり『脳の毒を出す食品図鑑』の著者・白澤卓二医師は、自身も日々実践している生活習慣こそが、脳を老けさせない最大の予防策だと語ります。
本記事では、医学的な知見に基づき、白澤氏が実際に取り入れている“脳を守る習慣”の中から、誰でも始められるベスト3を厳選して紹介します。
30代以降の脳の変化に備えるために、今こそ生活を見直すタイミングかもしれません。。
Photo: Adobe Stock
1.脳によい食べ物をよくかんで食べる
「80歳で20本以上の自分の歯を保つ」という目標を、厚生労働省と日本医師会が提唱しています。自分の歯でしっかりかめば、消化酵素を含む唾液が分泌され、腸の働きもよくなります。また、歯が少ないと、認知症のリスククが高くなるといわれています。
地中海式食事法は、地中海沿岸でよく食べられている料理で、健康食として推奨されています。周囲を海で囲まれ、漁業が盛んな日本では、地中海式食事法は取り入れやすい健康食。毎日食べるべき食品を、自分の歯で味わってください。
2.軽い運動で脳を活性化する
軽い運動は、脳機能アップと心身のリフレッシュにつながることが、東北大学の加齢医学研究所により判明しています。また、習慣的な有酸素運動を行うことで、脳由来神経栄養因子というたんぱく質が増え、脳の活動を活性化させることもわかっています。
そこで、おすすめするのは、30分無理なくできる有酸素運動のウォーキングです。脳の活性化のため、歩きましょう。
3.五感を鍛えて脳を刺激する
人間には、味覚、嗅覚、聴覚、視覚、触覚の五感があります。とくに嗅覚は、においで危険を察知するなど、重要な感覚。嗅覚の低下は認知症と関わっており、においがわからなくなるころから記憶低下も始まります。
嗅覚を含め五感を鍛えることが、認知症予防につながります。森林の香りを楽しみ、鳥のさえずりを聞き、遠くの景色を眺めるなど、ストレスを解消しながら五感を鍛えてください。
※本稿は『脳の毒を出す食品図鑑』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。








