就活生のすごいところを書いた紙を渡す(特に幼少期から中学生にかけての)

次に、この夏に就活生のご家族にして欲しいサポートが、お子さんのすごいと思うところを書いた紙を渡すことです。就活は面接官に自分のことを伝えるためにも、企業や職種を選ぶにも、とにかく「自己理解」が土台になります。

その自己理解ですが、他己分析という他人からの視点でも深めることができ、これが非常に重要。

そんな他己分析を親御さんが”そっと”手伝うのにおすすめなのが、この方法です。

特に幼少期や小学生、中学生のときに「あなたのここがいい」と思ったことを書いて渡してあげると良いですね。

ちなみに僕が就活生のとき、親から「あんたは小さい頃からずっと集中して絵を書いたり物語を書いてたね。他の友だちが外で遊んでいるのにずっと描いていたよ。」と言われたことがあります。

これがまさに今の自分の「執筆」という仕事につながっていると思いますし、それを確信させてくれたのは、そんな親からの一言でした。

模擬面接を一緒にする

そして最後に、ぜひ就活生の親御さんにサポートして欲しいことが面接対策です。

就活はどれだけエントリーシートに良いことを書いても、適性検査で高得点を取っても、面接で評価されなければ内定が出ません。それだけ企業は「会って話して分かったこと」を重要な評価対象としています。

そんな面接対策ですが、僕が最も大切だと考えていることは「場数による慣れです。

例えば、面接では結論から伝える結論ファーストが大切ですが、これも初めての面接で徹底するのは難しい。知っているだけでは実行できません。

このように面接は場数を踏んで慣れることが大切なので、そもそも受ける企業を増やすことが大切だと僕は就活生に伝えるのですが、それに加えて「模擬面接」も有効です。

相手が親御さんであれば、少し気軽に取り組むことができますし、実家であれば家で取り組むことができます。

また遠方で一人暮らししているお子さんであれば、LINEのテレビ通話で模擬面接をしても良いでしょう。今はWEB面接も多いですから。

このとき注意して欲しいことは、「過度に注意や指摘をしないこと」です。

大事なことは先にも話したように、場数を踏んで慣れることなので、そもそも模擬面接に取り組んだ時点で場数が1つ増えますよね。それだけで十分な収穫です。

そこで過度に注意や指摘をしてしまうと、お子さんの自信を喪失させてしまうかもしれません。元も子もないですよね。

仮に結論ファーストができていなかったとしても、まずは褒めること。「すごい笑顔が良かったよ!」「目線が合っていて良いね!」「ハキハキと話しててすごい良かった!」と。必ず褒めたうえで、「それに加えて◯◯がもう少しできたら完璧なんじゃない!?」と伝えてあげてください。

それによって場数を増やしつつ、お子さんの自信も失わせずに改善点を共有できますからね。

以上、紹介した3つのサポートの中で1つでも参考になれば嬉しいです。

(本記事は『ありのままの自分で、内定につながる 脇役さんの就活攻略書』に関連する書き下ろしです