モチベはいらない! 続ける人だけが知っている「仕組み化」のコツ
誰にでも、悩みや不安は尽きないもの。とくに寝る前、ふと嫌な出来事を思い出して眠れなくなることはありませんか。そんなときに心の支えになるのが、『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)など、累計33万部を突破した人気シリーズの原点、『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)です。ゲイであることのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症――深い苦しみを経てたどり着いた、自分らしさに裏打ちされた説得力ある言葉の数々。心が沈んだとき、そっと寄り添い、優しい言葉で気持ちを軽くしてくれる“言葉の精神安定剤”。読めばスッと気分が晴れ、今日一日を少しラクに過ごせるはずです。

続けられる形にすることが9割
今日は「物事をやるときには、続けられる形にすることが9割」というお話をしたいと思います。
何かを始めたとき、1回でうまくいくことはほとんどありません。だからこそ、続けなければ結果が出ないのです。
なぜ「続ける形」が重要なのか
どんなことも、コツコツと続けたり、練習や反復を重ねることでしか身につきません。
大切なのは「頑張るぞ!」という気持ちよりも、自分が自然に続けられる形にできるかどうかです。
つまり、「どのようなフォーマットで取り組むか」という設計が成功の9割を占めると私は考えています。
続けられる形式を見つける
続けられる形にするには、まず形式の工夫が必要です。
たとえば、週に1回1時間が向いている人もいれば、毎日10分ずつが合う人もいます。また、一人で静かな時間に取り組むほうが集中できる人もいれば、仲間と一緒でないと続かない人もいます。
勉強でも、一人のほうがはかどる人もいれば、図書館で友人と机を並べるほうがやる気が出る人もいるでしょう。
大切なのは、自分に合ったスタイルを選ぶことです。
私の小説執筆の例
私自身、長編小説を書きたいと思って何度も挑戦しましたが、最後まで仕上げられませんでした。
完成するまで誰にも読まれず、フィードバックもない状態では、モチベーションが保てなかったのです。
そこで最近、小説投稿サイトに別名で作品を連載形式で公開してみました。
すると、少しずつアクセス数が増え、読んでくれる人がいるとわかると「読者を楽しませるために書こう」という気持ちが自然に湧き、最後まで書けそうだと感じています。
この経験からも、自分に合った続け方を見つけることの大切さを実感しました。
ジム通いが続いている理由
私は24歳から20年以上スポーツジムに通っていますが、これは「続けよう!」と強く意識したからではありません。
お風呂に入るついでに行ける環境を選んだり、好きなダンス系レッスンがある日は必ず参加したりと、自分の生活リズムに組み込んでしまったのです。
その結果、行かないと体が落ち着かないほど習慣化しました。これも「目標を立てて頑張る」ではなく、「自然に続けられる形」に落とし込んだ成果です。
最初の段階で形式や環境を工夫
もし何かが続かないときは、それが向いていないのではなく、「続けられる形にできていない」だけかもしれません。
最初の段階で形式や環境を工夫し、合わなければ試行錯誤してみること。
そうすれば、本当にやりたいことを長く続け、結果を出せる可能性がぐっと高まります。
※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。