爆発的に伸びる会社が
実践している「10の法則」

 そのうえで、10の法則が並ぶ。そのうちの5つは、組織の内部に向いたものだ。

(1)Interface(インターフェース:組織間の境界が明確であること)
(2)Dashboard(ダッシュボード:2、3つに限定されたKPIがあること)
(3)Experiment(実験:実験を奨励すること)
(4)Autonomy(自律型組織:自律性を尊重すること)
(5)Social Technologies(ソーシャル技術:SNSなどを活用すること)

 これらの頭文字を並べると「IDEAS」となる。一方、残りの5つは、組織の外に向いたものである。
 
(6)Staff on Demand(オンデマンド型の人財調達:人財は必要に応じて外から調達)
(7)Community & Crowd(コミュニティとクラウド:外部との関係性づくり)
(8)Algorithm(アルゴリズム:独自の価値創造方程式を構築)
(9)Leveraged Assets(外部資産の活用:他力や外部資産を手の内化せずに活用する)
(10)Engagement(エンゲージメント:外部を惹きつける求心力)

 これらの頭文字は「SCALE」となる。したがって、両方あわせて「SCALE IDEAS」。アイディアを生み出すだけでなく、それをいかにスケールさせるかが桁違いの成功のカギを握る。内向きのちまちましたスタートアップ(0→1)ではなく、外部経済を取り込むスケールアップ(1→100)こそが、本質的な課題であることに気づかされる。

 それでは、指数関数的成長の先には、何が待っているのだろうか。アメリカでは、「リミットレス(限界なし)」が、まことしやかに唱えられている。その震源地は、大きく3つあるようだ。