他人の感情に振り回されていませんか? 「自分軸」で生きるための信念の作り方
誰にでも、悩みや不安は尽きないもの。とくに寝る前、ふと嫌な出来事を思い出して眠れなくなることはありませんか。そんなときに心の支えになるのが、『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』(ダイヤモンド社)など、累計33万部を突破した人気シリーズの原点、『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)です。ゲイであることのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症――深い苦しみを経てたどり着いた、自分らしさに裏打ちされた説得力ある言葉の数々。心が沈んだとき、そっと寄り添い、優しい言葉で気持ちを軽くしてくれる“言葉の精神安定剤”。読めばスッと気分が晴れ、今日一日を少しラクに過ごせるはずです。

人の気持ちを大切にするということ
本日は「人の気持ちは大切ですが、基準にはならない」というテーマでお話ししたいと思います。
何かを始めるとき、私たちは他人の意見や感情に影響されがちです。人の気持ちを大切にすることは、もちろん間違っていません。
しかし、人の感情を物事の唯一の基準にしてしまうと、危険なこともあります。なぜなら、感情はとても不安定で、数分で変わってしまうこともあるからです。
感情に振り回されないために
もちろん、人の気持ちを動かすことで物事は大きく進むことがあります。
しかし、常に他人の気持ちを優先してしまうと、私たちは振り回され、不安定になってしまいます。
物事の土台となるべきものは、感情ではありません。それは、信念や合理的な目標といった、簡単に揺らがないものです。
その土台の上に、多くの人の感情を動かすことができれば、それは物事がうまく進んでいる証拠と言えるでしょう。
他人軸ではなく、自分軸を持つ
感情だけをベースにしてしまうと、私たちは「他人軸」で生きることになってしまいます。常に他人の気持ちを伺いながら行動することになり、自分が何をしたいのかが見えなくなってしまいます。
自分軸となる「やりたいこと」や「信念」こそが、最も大切な土台です。これらを他人の感情と混同しないことが重要です。
感情は副産物と考える
人は感情で動きますが、感情そのものは不安定で頼りになるものではありません。
理念や信念、やりたいことを物事の中心に据え、感情はその副産物と捉えることが大切です。
たくさんの人の感情が動いたときは、それが良い方向に向かっている一つの指標だと考えましょう。
長期的な成功のために
他人の感情を基準にしてしまうと、長期的に成功することは困難です。なぜなら、すべての人の感情を満足させることは不可能だからです。
他人の感情を動かすことにばかり気を取られるのではなく、自分自身の理念や信念をしっかりと持つことが、物事を成功させるための軸となります。
※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。