“天然に見えて、実は論理派”健太郎役の高橋文哉が語る「底抜けの明るさ」の演じ方【あんぱん】

北村匠海さんと大森元貴さんとの共演は
「お兄ちゃんふたりと話しているような関係性」

 北村匠海さんと大森元貴さんと3人でいる気持ちをこう表した。

「いま、贅沢な時間を過ごしているなと思いました。年齢としては僕が下なので、お兄ちゃんふたりと話しているような関係性でいさせてもらっています」

 ふたりの俳優としての凄みは、瞬発力だと言う。

「嵩といせたくやとのシーンでは、カットがなかなかかからないと、ふたりはずっと会話を続けているんです。その瞬発力がすごくて。

 僕は博多弁なのでそのなかに入っていけず、もどかしい思いをしていました。方言の芝居だとふいのアドリブに対応できないのですが、ふたりがあまりに自然に会話を続けていくので、負けたくないと刺激を受けて、方言指導の先生に事前にどういう球がきたらどんな言葉で返せるか聞いて現場に入るようになりました。

 徐々に博多弁に馴染んで、第20週過ぎたくらいでやっとアドリブが言えるくらいになったんです」

 北村匠海とは今回が初共演。

「こんなにもいろいろな話をさせていただける関係性になるとは思ってなくて。たくさんお話を聞いていただいています。

 話の端々に熱量が見えて、僕の見たい世界を見ていらっしゃる方で、北村さんに出会えたことは、この先もすごく大きな柱になると感じています」

 ところで、NHKの局員をNHKの局員たちの前で演じる気持ちは?

「スタッフの皆さんから『俺たちの大先輩だ』とツッコんでいただきました(笑)」