
年収500万~700万円程度とごく普通の会社員でありながら資産1億円以上を築いている“隠れ富裕層”がいる。静かにコツコツと資産を築き上げた彼らのお金に対する考え方、行動の共通点とは何だろうか。シンガポール在住のファイナンシャルプランナーが解説する。(ファイナンシャルプランナー 花輪陽子)
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“隠れ富裕層”の実態とは?
街中で地味な服装でバスに乗っている人、オフィスで目立たない同僚――実は「資産1億円以上」を築いた“隠れ富裕層”かもしれません。
華やかな経営者や投資家とは一線を画し、ごく普通の働き方をしながら、堅実に資産を積み上げてきた「サラリーマン富裕層」。彼らはいったい、どのようにして資産を築き、どのような考え方でお金と向き合ってきたのでしょうか。
今回は、会社員として働きながらも資産1億円以上を築いた人たちに共通する「投資・資産運用の姿勢」や「お金の使い方・考え方」に焦点を当ててみましょう。
「年収が高い人」=「お金持ち」と思われがちですが、実際に資産を築けている人はごく一部です。
一方で、年収500万〜700万円程度の普通の会社員が、40~50代で資産1億円を超えている例も少なくありません。
彼らはブランド品にも興味を示さず、一等地に住むなどの派手な生活をすることもなく、一見するとごく普通の人に見えます。
それでも確実に資産を増やしているのは、日々の「お金の使い方」と「長期的な視点での投資・運用」に工夫があるからです。