
責任感があることは良いことだとされる。自分が至らなかった点を振り返るのはもちろん大事なことだ。しかし、そうした「自責思考」には大きな欠点が潜んでいる。それは何か。(山田進太郎D&I財団COO 石倉秀明)
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「自責」で考える人は
優秀な人なのか?
上司や先輩から「自責」で考えることの重要性を教えられてきた人は少なくないだろう。
業務や会社の問題を自分ごととして捉え、自分に何ができるかを考える姿勢は社会人が成長していく上では必要なことだ。
物事がうまくいかなかったときによく反省をして、自分が改善すべき点を考えることが重要だと多くの人が考えていることだろう。
とすれば、自責で考えられる人=優秀な人という考えが浮かぶ。
しかし、筆者はそうは思わない。むしろその反対で、これまで見てきた優秀な人ほど「自責思考」で考えておらず、成果を上げているからだ。
これはどういうことだろうか。
実は、何でもかんでも自分ごととして捉える、自分に責任があると考える「自責思考」には欠点がある。