1位は佐賀県!地方大会参加校の6割以上が甲子園に出場

図表:甲子園出場歴がある高校の割合が高い都道府県ランキング2025トップ5甲子園出場歴がある高校の割合が高い都道府県ランキング2025 森岡浩/ダイヤモンド社 禁無断転載 拡大画像表示

 全国一出場率が高いのは、佐賀県である。参加36校に対して出場校は22校もあり、実に61.1%と出場率は6割を超えている。今年の県大会決勝で敗れた北陵高も甲子園が経験なく、出場校数は今後も増えそうな勢いだ。佐賀県は公立校が強く、今年の佐賀北高まで4年連続で公立校が代表。公立校は監督の異動があり、強豪校も変遷していく傾向がある。

 次いで高いのが、ちょうど6割の和歌山県と宮崎県。和歌山県は昨年より1校減って35校。古くは和歌山中(現在の桐蔭高)、戦後は箕島高、現在は智弁和歌山高が出場を独占しているように見えるが、近年も選抜には和歌山東高、耐久高が初出場するなど、選抜にはいろいろな学校が出場していることから、昨年の5位から2位タイに上昇した。

 宮崎県は参加校数が昨年より1校減って45校となったことから、出場経験校27校でちょうど6割になった。宮崎県は1954年まで春夏通じて1度も甲子園に出場したことがなく、全国で最も遅く初出場を果たした県である。つまり、戦前は強かったが今はさっぱりという学校があるわけではなく、初出場以来71年間に27校が次々と甲子園初出場を果たしてきたことになる。同県ではどの高校にも甲子園のチャンスがあるといっても過言ではない。因みに、宮崎県もこの5年間で公立校が4回代表となっている。

 続いて4位は59.6%の山口県。参加校は52校と比較的多く、うち31校もの学校が甲子園に出場している。かつては下関商、その後は宇部商の強い時期が続いたが、現在は戦国時代。次々と新しい学校が登場してくる。172校参加する神奈川県が20校しか甲子園に出場していないことを考えると、31校という山口県の出場校の多さがわかる。

 5位は島根県で出場率は59.2%。参加校は37校と、人口規模を考えると意外と多い。これは、学校の統廃合を防ぐために公立高校が積極的に県外中学生を受け入れているからだ。同県では県立高校の選手にも県外出身者は珍しくない。

 なお、『甲子園出場歴のある高校の割合が高い都道府県ランキング2025【全47都道府県・完全版】』では47都道府県全ての順位を発表している。この表とは逆に出場率が低い、甲子園出場が最難関といえる43~47位の都道府県はどこなのかが気になる方も、ぜひご覧いただきたい。

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