人手不足でグダグダな店舗でも
「デジタル化は難しいかも」と感じたワケ

タブレットを操作する女性写真はイメージです Photo:PIXTA

 今までスキマバイトでいろいろなチェーン店の経験をしてきましたが、ここの店はオペレーションが超グダグダ。注文はお客様が各テーブルのタブレットで行いますが、お茶出しや商品提供は店員の仕事なので、そこで手間がかかります。

 会計も厨房から離れた場所にあるレジで店員が対応する必要があり、お持ち帰りの商品提供もレジ付近で行う形なので店員は都度都度、店内を行ったり来たりしなくてはいけません。

 松屋のように※券売機やモバイルオーダーで会計まで済ませ、商品もお客さんに取りに来てもらうようなシステムにしないとこの店員数では厳しいなと思いつつ、仕事を進める僕。でも、それも難しいのかもしれません。
※詳しくは『ブチギレ客にも神対応…40代タイミーおじさんが「松屋」で衝撃を受けたパートおばさまの“超人的な働きぶり”』参照

 なぜならこのお店、今まで働いたどのチェーン店よりもお年寄りのお客様が多いのです。天ぷら、天丼、そば、うどんのような和食メニューがお年寄りの心をがっちり掴んでいるんだと推察しました。

 お年寄りのお客様、ご自身でタブレットからオーダーできている方もいますが、店員さんに直で注文している人もちらほら。持ち帰り注文するお年寄りが多いのも、タブレットではなく店員に直接注文できるからなんだと思います。

 お年寄りのお客様といえば、席についた高齢の男性客がいきなり僕に「おい、天丼!」と横柄に言ってきて、わけがわからず僕が「???」とフリーズしてしまう瞬間もありました。