「本当に優秀な人」は絶対にやらない…人を馬鹿にする人の残念な思考回路
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【関わるだけムダ】人を馬鹿にする人の“悲しい正体”と賢すぎる対処法Photo: Adobe Stock

本当に優秀な人は、決して人を馬鹿にしません

私たちは時として、誰かから心ない言葉をかけられ、自分が馬鹿にされたように感じて悔しい思いをすることがあります。

しかし、忘れてはならない大切なことがあります。

それは、「本当に優秀な人は、他人を馬鹿にしない」ということです。

優秀な人が他人を馬鹿にしない理由

なぜ、本当に優秀な人は他人を見下したりしないのでしょうか。その理由は、他人と競ったり、比較したりする必要性を感じていないからです。

彼ら彼女らには自身のやりたいことが明確にあり、その目標に向かって努力をしています。そのため、他人がどのような状況にあるか、自分と比べてどうであるかといったことには関心がありません。

誰かに勝つために行動しているのではなく、自らの目標を達成するために淡々とやるべきことを進めているのです。

むしろ、優秀な人は、人それぞれに異なるやり方や考え方があることを理解しています。

そのため、他人のアプローチに対して「面白い見方だな」と感心したり、尊重したりすることはあっても、わざわざけなしたり、馬鹿にしたりする理由がないのです。

人を馬鹿にする人の心理とは

では、なぜ他人を馬鹿にする人がいるのでしょうか。それは、その人自身が自分に自信がなく、「自分は優秀ではない」ということを、心のどこかで感じているからです。

他人を見下し、自分が優位であることをアピールする、いわゆる「マウンティング」のような行為をしなければ、自分自身の不安を解消することができないのです。

そのように考えると、他人を馬鹿にする人は、ある意味で「かわいそうな人」と言えるのかもしれません。

もし馬鹿にされたと感じたら

もし誰かに馬鹿にされたとしても、その言葉を真に受けて「自分は価値の低い人間だ」などと自己嫌悪に陥る必要は全くありません。それは大きな間違いです。

問題があるのは、あなたではなく、相手の側です。取るに足らない存在なのは、他人を馬鹿にすることでしか自分の価値を見出せない、その相手自身なのです。

ですから、心ない言葉をかけられた時は、「この人は、自分に自信がない大変な人なのだな」と心の中で思うくらいにして、お付き合いをしてあげる必要はありません。

最善の対処法は「関わらない」こと

馬鹿にされると、悔しさから「いつか見返してやろう」と奮起する人もいるかもしれません。しかし、それは相手の土俵に乗ってしまう行為であり、あまり良い方法とは言えません。

躍起になって自分の能力をアピールしようとすると、後から「みっともないことをしてしまった」と、さらに嫌な気分になってしまう可能性があります。

最も賢明な対処法は、そのような人とは関わらないことです。物理的にも、心理的にも距離を置きましょう。

あなた自身の価値が低いわけでは決してありません。それはあくまで「相手の問題」であるとしっかりと切り分けて、自分が本当にやるべきことに集中しましょう。

本当に優秀な人は、他人のやることに対してケチをつけたり、自分と比較したりはしません。私たちも、そうした人間でありたいものです。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。