まず、以下の5つの型を徹底的に使ってみよう。
●Could you ~ ? (~していただけますか?)
●Let me ~. (~させてください)
●I’m afraid ~. (恐縮ですが?)
●That sounds ~. (~のように聞こえますね)
●How about ~ing ? (~するのはいかがでしょうか?)
なんだ、中学英語のレベルじゃないか、と侮るなかれ。これらの型に、動詞や名詞を差し替えるだけで、自然で実用的なフレーズに変化する。
例えば「Let me」だけでも、下記のようにビジネスシーンで柔軟に展開できる。
●Let me confirm with my team.(チームに確認させてください)
●Let me check.(確認します)
●Let me explain.(ご説明させてください)
ビジネスシーンで臆することなく英語を話せる人は、型をうまく使っている人。文法をしっかり覚えるというよりも、型を運用する感覚を持っている。悩む前に、型を覚えて徹底的に使い倒す。これが、実務で英語を武器にするための最短ルートだ。
なぜ、「型」覚えが最短ルートなのか?それは、ネイティブだって、実際は同じ型を何度も使って回しているからだ。例えば下記のフレーズ。
●Would you mind sending me the file by tomorrow?
(明日までにファイルを送っていただけますか?)
●I’m afraid that won’t work on our end.
(申し訳ないですが、こちらでは難しいです)
●Let me check with the team and get back to you.
(チームに確認して折り返します)
これなら即応できるし、自然な英語になる。語彙や文法にそこまで神経質にならなくても、ビジネスシーンで英語が“出る”ようになる。
忙しいビジネスパーソンは、1日3分だけ型を声に出してみてほしい。これだけで、英語の回路がどんどんスムーズになっていくだろう。基本の「3分トレーニング」は、シンプルな3ステップだ。
1.ひとつ型と例文を覚える
2.自分の仕事の内容に置き換える
3.声に出して口に馴染ませる
例えば、下記のように。
●Could you send me the revised proposal?
(修正後の提案書を送っていただけますか?)
●Could you hop on a quick call around 3 PM?
(15時ごろ、少しお電話できますか?)
このように、「使いたい言葉」を「使える型」に乗せて話せるようになると、不思議なことに、英語が急に「自分の言葉」のように感じられるだろう。