銭湯やプールではシールがマストか
日常生活で感じる不便は?
同時に、格好よくないタトゥーを見かけると「あららやっちゃった。一生消えないのに」「この人実はそういうセンスなのかな」と物見高くなる。私のタトゥーが他人からまさしくそう思われているであろうのとまったく同じ塩梅で、私も人のタトゥーを見て思うのである。人間とはつくづく自分が見えていない、自分に都合のいい生き物である。
私の場合はタトゥーが露出していないので取り立てて生活に不便を感じない。スーパー銭湯に行くとなった時のために背中に張れる大きい肌色シールを用意してあるが、使う機会はまだ訪れていない。
タトゥーを入れているとMRIが使えないと聞いていたのでそのつもりだったが、先日の人間ドックでは運よくMRIで検査をしてもらえた(※施設による)。
プールではラッシュガードを着ているので問題ない。しかし更衣室で着替えの際はどうしても露出してしまうので、ロッカーに背をつけて着替えるくらいの工夫は、タトゥー嫌悪が高まっている今のご時世はするのが適切だろうなと感じている。
と、ここまで書いたが、話をあいみょん周りに戻して、実はひとつ気になっていることがある。それは最近の「反タトゥーの気運」が主にネットメディアで確認されている点である。リアルやSNSではそこまで反タトゥーが吹き荒れていないのである。
もしかしたらネットメディアがさかんにやっているだけで世論の実態との乖離があるのかもしれないし、ネットメディア(と、それに付くコメント欄)でこそようやく「やっぱりタトゥーは嫌だ」という本音を語ることができているのかもしれない。その実態を正確に把握するには、もう少し時間をかけて観察をしていく必要がありそうである。
そんなわけなので、私にとってあいみょんはタトゥー仲間である。私は能天気なものだがあちらは国民的スターだからプレッシャーも生半可ではないだろうし、ちょっとした変化や自分の成長を願ってタトゥーを入れる心情は実によく理解できる。
ただ、あいみょんの入れた絵柄なんかは線も細いし小さいしでかわいいものなので、ぜひ筆者のきつめのタトゥーと比べて「あいみょんのやつなら全然許せる」と思ってもらえれば、このタトゥーも役目を持てて浮かばれるというものである。