専業投資家が明かす“守りながら増やす”配当金再投資の威力
Xフォロワー35万人、投資歴37年のベテラン専業投資家で、『賢明なる個人投資家への道』『貯金40万円が株式投資で4億円』(ともにダイヤモンド社)の著者・かぶ1000さんは、中学2年のころから体育のジャージ姿で地元の証券会社に通い詰め、バブル紳士にはお金儲けのイロハを教えてもらった。中3で300万円、高1で1000万円、高2で1500万円へと株式資産を増やし、会計系の専門学校卒業後、証券会社の就職の誘いを断って専業投資家の道へ。2011年に“億り人”になり、2025年には累積利益8億円突破! アルバイト経験さえない根っからの専業投資家が、初心者以上マニア未満の投資家に「お金の増やし方」を徹底指南する。※本稿は、『賢明なる個人投資家への道』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。

株価の上下に一喜一憂しない
バリュー株投資という選択
メンタル面にあまり自信がない人にこそ、私はバリュー(割安)株投資をおすすめしたいと思っています。
私は会社勤めもアルバイトもしたことのない専業投資家で、会社員の兼業投資家のように株式投資以外の収入源があるわけではありません。
株式投資だけで暮らしていくために、保有資産をできるだけ減らしたくないという気持ちは、人一倍強いものがありました。
株価が暴落しても下がらなかったバリュー株
私がバリュー株投資を始めたのは、アジア通貨危機により1998年に株価を大きく下げたタイミングでした。そこで割安になった銘柄を探して投資をしたのです。
翌1999年、ITバブルの到来で株価はV字回復しましたが、私が買ったバリュー株は鳴かず飛ばずで、ぜんぜん値上がりしませんでした。
でも、2000年にITバブルが崩壊して株価が暴落しても、私が買ったバリュー株は下がらなかったのです。
メンタルにあまり自信がない人こそバリュー株
その気になれば1日中株価をチェックできる専業投資家だからこそ、株価が上がったり下がったりするのをいちいち気にするのがイヤになり、株価変動率が低いバリュー株を選び、時間をかけて手堅く資産を増やす投資スタイルを確立させたのです。
若い世代で複利の効果を十分に活かせる時間があり、メンタルにあまり自信がないのなら、私と同じようにバリュー株投資を検討してみるのもよいと思います。
資産が資産を生む「配当金再投資」の威力
このステージまで資産を増やせば、配当金による収益も大いに期待できます。
私は配当金狙いの投資はしていませんが、平均的な会社員の年収に相当する年500万円程度の配当金を得ています。
配当金は「株式数比例配分方式」で証券口座への入金を選び、そこから出金することなく再投資に回すようにしましょう。
特に会社員の兼業投資家は、毎月の給料で生活できるのですから、配当金は再投資するべきです。配当金の再投資は、個別株投資でインデックス投資に勝つために欠かせない重要な戦術の1つなのです。
※本稿は、『賢明なる個人投資家への道』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。