25年以上多くの読者に選ばれ続けてきた大学案内『大学図鑑!』が今年もパワーアップして発売された。現役生・OB・OGら5000人超のナマの声によってつくられた本書は他の大学選びのひとつの手段として選ばれている。本記事では最新版である『大学図鑑!2026』の出版を記念して、内容の一部を抜粋し再編集してお届けする。(本記事は2025年1月時点に執筆した『大学図鑑!2026』をもとにしています)

全国的には、「メイダイ」と言えば明治大学であるが、東海地方では名古屋大学(名大)のこと。父母や地域住民のみならず、学生までも「東大、京大の次にグレードが高い大学は、我が名古屋大」と思っているケースは少なくない。
関東では一橋や東工大、関西では阪大や神戸大、あるいは全国的に早慶のほうが人気だが、そんな現実も地元名古屋には届かない。「外部」を見ないことで得られるある種の「のどかさ」が、名古屋大学の特徴だ。2014年の赤﨑・天野両博士のノーベル物理学賞受賞以来、“名大愛”も高揚している。
「東大ほどの補助金はないが、教授の裁量が大きく、学生も自由にやらせてもらえるのが名大の良いところだと思う」(工学部生)。地元企業からの寄付金や共同研究による収入が多いとの噂も。
文系と理系では、カリキュラムの厳しさが天と地ほど違う。理系は実験などに追いまくられ、かなり忙しい。文系は、語学はそれなりに厳しいが、その気になれば何もしなくても卒業できるほど。自由な雰囲気で、必須単位も少ない。もちろん、ちゃんと勉強したい人にとっては、いい環境と言える。少人数のゼミ、教官の質には定評がある。
ヒエラルキーは医学部が断然上だが、キャンパスが別なのであまり関係ない。学生全体の約7割を理系が占めることや成り立ちの歴史的経緯からか、理高文低の傾向が顕著。学内政治的にも、理系学部の発言力が強いとか。理系講義レベルの高さと内容の充実ぶりは特筆もの。「入学直後の学部施設見学で『あれは何億円します』みたいなものがいっぱいあって驚いた」(工学部生)。