米歌手テイラー・スウィフトさんとアメリカンフットボールのスター選手トラビス・ケルシーさんが婚約し、全米が興奮している。スウィフトさんは世界で最も影響力のあるポップスターであり、彼女がインスタグラムで婚約を発表すると最初の1時間で1000万件を超す「いいね！」が付いた。報道機関は先を争うようにこのニュースを伝え、彼女のウエディングドレスがどのようなものになるかや、婚約指輪がどの店のものか、そして誰が彼女の花嫁介添人になるかを推測した。大統領でさえ、このカップルを祝福した。反応がささいな内容であったとしても、このまさに公の婚約は米国の文化にとって良いことかもしれない。婚姻率と出生率は近年、史上最低水準まで低下している。モルガン・スタンレーの分析によれば、2030年までに25～44歳の米国人女性のうち、独身で子どもがいない人の割合は45％になる見通しだ。2023年には、自分が将来子どもを持つ可能性が高いと考えている米国の18歳女性の割合は72％と、2000年代終盤の85％から低下した。