GLCのニューカマーは、
GLCが本質的に備えている魅力を再発見させてくれた

 ベース車と共通の最高出力197ps、最大トルク440Nmを発生する2L直4ディーゼルエンジンとトランスミッションの間に、同17Kwと205Nmを発生するISGを組み合わせたパワートレーンの完成度にもあらためて感心した。

 アクセル操作に忠実に応答し、ほしいと思ったトルクをそのまま生み出してくれるので、思いどおりスポーティに走ることができる。エンジン自体がよくできているうえに、ISGが実にいい仕事をしている。スムーズでリニアに加速を立ち上げてくれているのが印象的だ。状況に応じて短時間のブーストを行い、加速性能の向上と燃費の低減にも貢献している。発進~停止を繰り返す市街地での日常使いでも大いに役立ってくれるに違いない。

 全幅が1890mmと1.9mを切っているのも、日本の狭い道路事情ではありがたい。クーペでも後席の居住空間や荷室の広さが十分に確保されているので、不便な思いをするのでは、という心配はいらないだろう。

 今回はワインディングで試乗だったのであまり試せていないが、最先端を行く先進運転支援機能やMBUXといったメルセデスが誇る先進装備はもちろんコアにも搭載されている。

 GLCコアは、アクティブライフを楽しむための最良の選択肢である。ネーミングのとおりまさしくメルセデスのコアバリューの数々を身につけながら、厳選された内容で価値ある価格を実現している。GLCのニューカマーは、GLCが本質的に備えている魅力を再発見させてくれた。

(CAR and DRIVER編集部 報告/岡本幸一郎 写真/横田康志朗)

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