AIネイティブ企業が次々と台頭する
小澤:もう一つの流れは、AIネイティブ企業の勃興です。
つまり、アセットがすごく軽い新しいスタートアップが次々と生まれてくると思っているんですよ。これは過去のインターネット黎明期と同じで、ネットが普及した際、例えば証券業界や旅行代理店業界で、ネット証券・ネット宿泊予約サイトが急激に台頭した現象が、繰り返されると思っています。
おそらく米国などでは既に起きているのだと思いますが、様々な業種業態でAIネイティブの会社が一気に伸びていくので、こちらはVCのブーストキャピタルで支援しようと考えています。
――ブーストキャピタルは「買収」も考えているのですか。
小澤:もちろんあります。例えば、システム開発会社は買収対象です。AIの大規模システム開発に乗り出すに際して、既にある知見をまずは蓄積したいと思っています。それらに、AIをフルに掛け合わせたら、利益率がどれだけ改善するのかを見てみたいんですね。
――コンサルティング会社は何人くらいでスタートするのですか?
小澤:最初は10人ぐらいで始めていく予定です。その後、状況を見ながら増やしていきたいと思います。一番うまくいった時は1000人規模にはなるでしょうか。
コンサルティングなのでクライアントの名前は明かせませんが、商談は進んでいます。僕自身も先頭に立って営業をしていて、毎日色々な企業担当者と会っています。(後編に続く)